2014年8月22日金曜日

Shio Sushi 豚肉とらーめん

昨日、知り合いから教えてもらった店、「Shio Sushi」。

何か、ものすごい可能性を感じちゃいましたので、もう一度、来てみました。

相変わらず、わけのわからない外観です。保健用食品。いったいどういう意味でしょうか。。。。




さて、前回は「てんぷらラーメン」を注文いたしました。
http://hanoi-ramen.blogspot.com/2014/08/shio-sushi.html

天ぷらそばや、うどんならともかく、そもそも天ぷらラーメン自体が珍しいのですが、これまたびっくり。ラーメンと、お皿に盛り付けた天ぷらのセットという、なるほどという組み合わせでした。このシステムだと、すき焼きラーメンだとか、お寿司ラーメンなども可能です。さすがです。


ということで、いつもは星がいくつだ、ああだこうだと書いているのですが、そのシステムは(面倒なので)いったんやめておき、思いつくままに書いてみたいと思います。

今回は、その名もズバリ、「豚肉とラーメン」を頼んでみました。もうちょっと工夫した名前はなかったのかとも思いますが、ベトナムなので、がんばったほうなのでしょう。




ということで、相変わらずのすばらしいボリューム。前回のてんぷらラーメンに比べて、天ぷらがついていない分、明らかに具が増えています。白菜・シイタケ・にんじん、まるで季節のお野菜いかがです?と言わんばかりの内容、味噌ラーメンかよ!って思いましたが、醤油ラーメンです。

ただ、普通の醤油ラーメンではありませんでした。




結論から言いますと、「煮込みラーメン」って感じです。味も具材も、全体的には煮込みラーメン。ですが、相変わらずこのクオリティはすごいです。

普通のラーメンとして食べると、もしかすると「背油が足りない」だとか、「もっとこってりのほうが。。」などのご意見が出るかもしれません。

違うんです。煮込みラーメンなんです。つまり、鍋のときのラーメンです。そりゃそうです、旨くないはずがありません。




煮込みラーメンといえども、麺はしっかりしています。麺が緩々になっているわけではありません。





このお店、基本的には寿司がメイン名模様ですが、実はサイドメニューがなかなか個性的で、クオリティが高かったりします。ラーメンもその中のひとつです。


さて、この名称「豚肉とラーメン」。なんと、85000ドンで提供されています。日本人が経営する社交界レベルのラーメン屋だと、通常、12万ドン~16万ドン位しますので、その安さに驚かされます。

味・ボリューム・価格、どれをとってもすばらしいです。今のところ、ベトナム人経営の日本食やながら、ハノイラーメンランキング10位以内には入っています。(俺調べ、ていうか、俺ランキング)


煮込みラーメンが好きな方は、是非ぜひ。



Shio Sushi (塩寿司?)
29 ngo 47 Tran Dai Nghia, Hai Ba Trung, Ha Noi



ハノイ太郎

2014年8月20日水曜日

Shio Sushi てんぷらラーメン

最近、このハノイにも日本食が静かなブームです。

静かなブームなので、別に大々的に流行っているわけではありませんが、それなりに数が増えてきています。

それなりに数が増えてくると、それに比例して増えてくるお店が、あんな店や、こんな店。

ということで、今日はそんなお店のひとつ、「Shio Sushi (塩寿司?)」にやってきました。

このShio Sushi、いわゆる、日本大好きベトナム人オーナーが経営しているお店っぽくて、随所に、突っ込みどころ満載のネタが転がっています。

料理云々というより、いろんな点で目新しいという点で、高評価です。

お客さんの接待で連れてくると、話がもりあがっちゃって、いきなり契約締結!ってこともありえない話ではないでしょう。

あと、結論から先に言いますが、ラーメン、旨いです。私個人の評価としては、ハノイラーメン、ベスト10に入っちゃいました。




私自身、存在すら知りませんでしたが、お店は、ハノイに3店舗も構える、なかなかの有名店みたいです。ただ、ハノイ3件目となるこのお店は、なかなか微妙な場所にあるため、最初は通り過ぎてしまう可能性大です。




内装は、なかなか外国にある日本食料理屋といいますか、日本を美化したお店感が満載です。ベトナム人が経営する日本食料理屋は、なんせ、ネットから拝借している写真が多い為か、やたらと旨そうです。






階段を上っていると、壁になぞの文章が。



なになに・・・・、「無情な睡眠呼吸両側らオーシャンズ重い磨耗や疲労の舞波・・」って、マジ、何言ってんだかわかりません。google 翻訳でしょうか。

お部屋自体は、特に問題ありません。個室もあるみたいなので、密談にはもってこいな環境です。







部屋の中にも、なぞの文章が。「あなたは私の人生アールを引き起こす」

意味がわかりませんので、とりあえずラーメンを確認しました。

豚肉ラーメン、オーストラリア牛ラーメン、てんぷらラーメン。

どれをとっても珍しいラーメンなのですが、今回はてんぷらラーメンを注文しました。


ということで、待つこと15分。ラーメンがきました。




すばらしい見た目です。これは今までにないタイプのラーメンです。
ラーメンに天ぷらが乗っているわけではなく、あくまで天ぷらとラーメンが別々のお皿に。ということは、何でもラーメンにできちゃう、その発想、きらいじゃありません。

ということで、レビューです。


麺 ★★★

さて、まずは麺から。これまた個性的な麺です。



そこらへんで食べることができるラーメンではありません。

ちょっと長くなりますが、たとえますと、ベトナムにある中華料理やさんのラーメンって、麺が非常に特殊な感じの麺なのですが、その麺を日本風にアレンジして旨く調理したって感じの麺です。

全然、普通においしくてびっくりしました。


スープ ★★★

続いて、スープについて。

スープには、白菜やにんじん、ワカメなど、非常にたくさんの具材が入っています。日本の関西には、白菜ベースのラーメン屋さん「神座(かむくら)」という、超人気ラーメン店があります。今では、関西圏に10店舗以上あるのではないでしょうか。

で、このお店のスープ。たまたまそうなったのか、狙ってそうなったのかはわかりませんが、上記かむくらっぽさが出ていて、非常においしいスープに仕上がっています。

ベースは塩ラーメンスープで、白菜など、お野菜の甘みが出ており、なかなか深みのある、最後まで飲みたくなるスープです。お店の名前「塩寿司」と、関係があるのでしょうか。

ちなみに、このスープ。確実に好みが分かれます。ラーメンっぽくないためか、全然好まれないケースも多く、好きな人は好き、微妙な人は微妙と、なかなかむずかしいところです。


具材・ボリューム ★★★★★

珍しく、ボリュームは、★5つです。ラーメン自体のボリュームとしては、まずまずといったところです。白菜やしいたけ、にんじん、ワカメなど、さまざまな材料が使用されており、逆に、チャーシューや、ゆで卵、メンマ、ネギなどは入っていません。

でも、ラーメンの具材ボリュームも含めて、かなりいいかんじのボリュームです。
正直、ラーメンだけで、満足できるボリュームだといえます。




それに加え、トッピング(?)のてんぷら。そうなんです。ラーメンのクオリティにすっかり忘れていましたが、これは「てんぷらラーメン」。どういうわけか、てんぷらがついています。麺に乗せて食べるのか、スープに浮かべて食べるのか。私は、普通に別々に食べました。





一応てんぷらの味も書いておきますが、まー、サクサク衣が仕上がっており、単なるオマケ(?)にしておくのはもったいないクオリティかつボリュームです。そこいらの日本食天ぷらと比べても、言い勝負か、あるいはそれ以上だと思います。さすが、ベトナムローカル日本食や(たぶん)。恐るべし。


価格 ★★★★★

上記のとおり、至れり尽くせりなラーメン。

でもお高いんでしょう??そんな声が聞こえてきそうです。

いえいえ、価格はなんと、85000ドン。ラーメンと天ぷら、お野菜でこの価格です。

砂漠でオアシスを捜し求め、ついに見つかった感動のようなうれしさ。この価格でこの内容であれば、文句なしに、★5つです。

備考 ★★★

実はこのお店、ラーメン以外にも、なかなかおいしい料理がそろってたりします。ただ、当たり外れが多そうなので、自己責任で。


総合評価 ★×19

いやー、ついに見つけました。セレブじゃなくても食べにこれるラーメン屋。(正確には、日本食や)

お財布に相談するまでもなく、思いつきで行けちゃう価格帯なので、非常に安心です。

ただ、日本人のお客さんを想定していないのかどうなのか、日本語を話せるスタッフはいませんでした。帰りぎわに、全スタッフから「ありがとう!」とだけ言われました。「ありがとうございました!」じゃないところが、さすがな感じです。

味(好みによる)・ボリューム・突込みどころ、3拍子兼ね備えてますので、一度は足を運んでみてはいかがでしょうか。


Shio Sushi (塩寿司?)
29 ngo 47 Tran Dai Nghia, Hai Ba Trung, Ha Noi




ハノイ太郎





2014年8月14日木曜日

おはん しょうゆラーメン

さて、ハノイの新宿とも言われている、「Kim Ma」という通りに、おはん という日本食料理屋があります。

このお店、ハノイの住民からは、「高くて、ウマイ店」といわれており、日々、ハノイの食通をうならせています。

そんな高級店(?)おはんですが、実は、2014年8月1日より、お店を移転しちゃいました。場所は、ホテルランカスターの7階。

ランカスターと言えば、石油の採掘権を持った貴族や、高い年貢をとっている地主さんなどが宿泊する為の施設です。守衛さんの防御力も高く、理由も無く庶民が立ち入ろうとすると、屈強な守衛さんにブロックされてしまいます。

さすが、高級店おはんの選んだ施設、これでますます手の届かない存在となるかと思いきや、おはんが出来たことにより、守衛さんの気持ちも、ややオープンになり、気軽にお食事を楽しむことが出来ます。ただ、おはんの入っている「7階」以外に立ち入ろうとすると、何が起こるかはわかりません。






お店の内装です。テーブルごとにパーティションで区切られております。団体客が来た場合は、パーティションを取り外し、団体客用にアレンジできる、そんな高度な空間制御システムが導入されているらしいです。さすがは、高級店おはんです。


ということで、おはんには、数種類のラーメンがあります。その中で、今回はしょうゆラーメンを注文してみました。


待つこと10分。







来ません。
引き続き待つこと10分。






まだ来ません。
さらに待つこと10分。





そんなこんなで、ラーメンがきたのが注文から約1時間後。




さすが高級店おはんです。1時間もじらすというテクニック。おかげで運ばれてきたときの感動は、とてもすばらしかったです。

ということで、レビューです。


麺 ★★★

麺は、普通よりちょっとコシのはいった麺。また、ストレート麺ではなく、ちじれ麺なので、スープが絡んで、なかなか普通においしいです。コシが入ってるので、安っぽさも感じられない為、★3つです。





スープ ★★★★★




スープは、醤油スープ。というか、カツオダシスープ。

一口飲んだ瞬間、かつおの風味が、ガツーンと来ます。ここまでカツオパワーの入ったスープは、ハノイでここだけかもしれません。

日本料亭の大将が、手間隙かけた感がものすごいスープです。実は、ハノイラーメン業界では上位のクオリティかもしれません。


具材・ボリューム ★★★

ラーメン自体のボリュームは、大人が食べても満足できる量だと思います。ほとんどの具材も、いい感じに仕上がっています。




ただ、せっかくなら、ゆで卵を温泉卵にしてもらえると、さらに高級度アップかなーと思います。なにごとも、追求していただけるとありがたい限りです。


価格 ★★

ラーメンの価格、ふかくにも記録するのを忘れましたが、確か18万ドンだったと思います。

高級施設にて、高級料亭の味をたのしめると割り切れば、18万ドンは妥当なのかもしれません。もっとも、18万ドンといえば、日本円で900円。900円のラーメンといえば、日本でもかなり高額なラーメンといえます。ということは、ターゲットは、貴族か豪族の方々なのかもしれません。


備考 ★★★

施設レベルとしては、さすが、高級アパート、ランカスターの名に恥じない、すばらしいお店です。使用するエレベーターから通路、そのすべてが一流建築家による洗練されたデザイン、といった感じで、ラーメン食べに来る店じゃなくね?って疑問が生じます。庶民としてはただただ唖然とするほかありません。

ただ、わざわざ7階まで上らなくてはいけない手間と、守衛さんたちの目線攻撃などがありますので、星3つです。1分1秒に追われるビジネスマンに、7階へあがっている暇はありません。


総合評価 ★×18

今回のラーメン、注文してからくるまでが、ネタじゃないか?というくらい長かったです。運ばれてくるまでの1時間ちょいの間、お店の人に、3回ほど「ラーメンは、まだお時間がかかりますか?」とたずねましたが、完全スルーされていました。

ラーメンといえば〆だろ?って勝手に解釈されてないことを祈るばかりです。

なお、お店におられた、ほかのお客さんの年齢層はかなり高く、それぞれ皆さんが、一流企業の社長や、政治家、医者、宝くじで3億円当てた方などに違いありません。

そんな中、宝くじで1000円当てるのが精一杯の私が来てもよいのか、はなはだ疑問ではありますが、ラーメンは旨いので、一度食べてみる価値はあります。



らーめん喰龍
7F, Lancaster, 20 Nui Truc, Ba Dinh, Ha Noi



ハノイ太郎



2014年8月13日水曜日

らーめん喰龍(はろん) 焦がし葱豚骨醤油ラーメン

ここハノイには、伝説がありました。

今でこそ、日本の有名ラーメンチェーン店が出展してきていますが、一昔前は、昔ながらの日本食料理屋がしのぎを削っていた、そんな時代。

本気でうまいラーメンなど、ほとんど期待できなかった時代、ハノイでダントツに旨いラーメンがある、という伝説の店がありました。

基本は高級なBAR。そこの占めのラーメンが、とんでもなく旨い。そういう伝説を、私も聞いたことがありました。

そんな伝説のラーメンを引っさげ、LING LANG 通りに、またひとつのラーメン屋さんが開店いたしました。

普通、伝説には尾ヒレや背ヒレなど、いろんなヒレがついてるもの。さて、どんなラーメンが出てくるのか楽しみに、今回は、ラーメン喰龍さんからのリポートです。

このラーメン喰龍さん、読み方を「ハロン」と読むそうです。ただ、お店の外観や看板などはまだできておらず、ほんとにラーメンの味のみで勝負を始めちゃいました。まさに職人といっても過言ではありません。これは期待ができそうです。




お店の前に行くと、看板が出ていないどころか、入り口すら出来ていません。張り紙がしてあり、どうやら、横の路地から入る感じです。店などの施設に頼らないその意気込み、ますます期待が持てます。




店内は、普通の家を改装した感じです。本気でラーメン屋を営んでるところからすると、かなり微妙な店内ですが、これも味で勝負!というオーナーの、意図的に計算されつくしたレイアウトだと思います。さすが、伝説のラーメンを作る人たちです。







ラーメンは、今のところ2種類。




黒マー油坦々麺と、焦がし葱豚骨醤油ラーメン。それぞれ、15万ドンです。昼間行くと、ライスがサービスでついてきます。

今回は、焦がし葱豚骨醤油ラーメンをたべてみることにしました。


待つこと10分。

ついに登場しました、伝説のラーメンです。むしろ、伝説より数段レベルアップしているとの噂も、あったりなかったりです。




以下、レポートです。


麺 ★★

麺は黄色い色が食欲を誘う、卵麺。さすが伝説、とてもおいしそうな麺のチョイスです。そこいらのラーメンとは、色が違います。

ただ、食べてみると案外普通です。卵麺チョイスの、めのつけどころとしてはすばらしいのですが、どうもその可能性を生かしきれていません。そもそも、使用している卵麺は、スーパーの冷蔵中華麺の域を超えていないばかりか、(慣れていないためか)麺の煮込み具合や、ほぐし具合がちょっと微妙です。

伝説はこんなもんではないはず。




スープ ★★★★★

さすが伝説のラーメン。スープは文句なしに旨いです。今から5年前のハノイであれば、ダントツ1位だったのもうなずけます。また、未だに、ハノイラーメン業界1位を狙えるレベルだと思います。

ただ、この飽食の世の中、趣味も多種多様なので、万人受けするかというとそうではありません。やれサラダだ、スイーツだと言ってる女子達には、案外普通かもしれません。

ただ、「普通以上、すんごい旨い以下」というクオリティなのは間違いありません。


具材・ボリューム ★★★




ラーメン自体のボリュームは、まずまずってところです。総合的なボリュームも、スープを飲み干せば、ちょうどいいかもしれません。

ただ、お酒の〆でラーメンをたべる場合や、戦後の混乱期で食べ物がない時代であればともかく、いまどきラーメン1杯で満足できるかというと、消費者はそこまで甘くありません。

特に、メタボなおっさんにとっては、物足りなさがものすごいです。
ランチの際に、白ご飯がつきますが、白ご飯は、所詮白ご飯。おなかはふくれても、すさみきった心までは癒してくれません。

心を満たしてくれるのは、やっぱりラーメンに釣合った、サイドメニューなのかもしれません。

ただ、このブログは、あくまでラーメンに関するブログなので、★みっつで。


価格 ★★

ラーメンは2種類。そのどちらも、15万ドンです。我々庶民にとっては、15万ドンといえば、「○○定食」の価格です。

よって、せめてお昼くらいは、ランチセットがほしいところです。

餃子セットやチャーハンセット、から揚げセットなどがあれば、15万ドンといえども、お財布との相談に打ち勝つ自信があります。


備考 ★★★

このお店の場合、伝説ラーメンの味で勝負しているので、雨露さえしのぎつつ、冷暖房完備であれば、むしろ建物など必要ないのかもしれません。ただ、冷房がイマイチ効きにくいのと、扇風機があれば、よりよかったのにと悔やまれて仕方がありません。


総合評価 ★×13

やはり、さすがは伝説のラーメンを作る方々。ラーメン自体はかなりのできばえです。夜中、泣きながら研究を重ねた、つらい日々、失敗するたびにお椀を割った、くじけそうになったあの夜、ラーメン研究に没頭しすぎて、嫁・子供に心配をかけたあの日、さまざまな苦労の末、作ったラーメンなのでしょう。努力の甲斐はあると思います。

ただ、唯一、「麺」が何とかなればもっとうまくなると思います。
麺のチョイスを厳選すれば、たぶん世界を狙えます。


2014年9月のラーメン喰龍はこちら


らーめん喰龍
40 Ling Lang, Ba Dinh, Ha Noi


ハノイ太郎




2014年8月5日火曜日

八十八商店 しょうゆラーメン定食

ハノイには、タイ湖という大きな湖があります。いわゆるセレブ達が住む地域があります。

売ってる物は、どれもが高級品、食事は高級食材をふんだんに使用し、主婦は、ママチャリではなく、ママベンツに乗り、そのへんにお金が落ちていても、誰も見向きもしない、そんな高級住宅街です。

そんな高級住宅街に、八十八商店という日本食レストランがあります。今回は、高級住宅街の日本食レストランにて、ラーメンのレポートです。






さすがセレブ御用達料理店。どれを食べても、ハズレはありません。宮内庁御用達、大臣密談用料亭、そのような感じでしょうか。

サイドメニューは、いちいち高級で、ものすごいクオリティです。アレもこれも食べたい気持ちを抑えつつ、いつもの事ながら、この状況の中でラーメンを食べなければならない。まさに修行です。

待つこと15分。注文したしょうゆラーメンがやってきました。





以下、レポートです。


麺 ★★★

麺はきっと自家製麺。しかもコシが入ってて、ものすごくいい感じです。麺だけでいえば、とてもウマイです。



ちなみに、八十八商店の系列店(?)に、「祭」という日本食屋(つーか、ラーメン屋?)があります。八十八商店の麺と、祭りの麺は、同じ麺を使っています。(らしいです)

上記、「祭」の麺は、個人的にはイマイチだと思ってるので、正直、八十八商店の麺もあまり期待してませんでしたが、予想を上回るウマさで、ちょっとびっくりしました。

もしかすると、煮込み方法や煮込み時間が全然違う為、味に差が出るのじゃないかと思います。

或いは、情熱や愛情という、非科学的な何かが盛り込まれてるのかもしれません。


スープ ★★★

とんこつしょうゆラーメンというよりは、なんでしょう、懐石料理屋のラーメンという感じで、非常にやさしく、かつ繊細なあじです。

また、とんこつしょうゆって言うよりは、魚だしベースのスープに、隠し味のとんこつが入ってる、そんな感じです。

コッテリ感や、辛さがほとんど無いので、のどが渇いている人なら、全部飲み干すことが可能です。


具材・ボリューム ★★★

具材やボリュームは、まぁ普通です。しいて言えば、チャーシューが高級食材っぽいので、すんごくおいしかったです。



価格 ★★★

とんこつしょうゆラーメン120,000ドン。セレブたちが食する高級料理が、この価格で食べられると考えるなら、アリです。ただ、セレブではない方がもう一品食べると、一気に破産してしまいますので、注意が必要です。


備考 ★★★

お店の雰囲気や内装は、まずまずの高級っぷりです。1階のお座敷であるのにもかかわらず、下界を見下ろす感じの造りも、高級点ならでは、セレブならではでしょう。


総合評価 ★×15

とりあえず、全てがんまいです。んまいので、わざわざラーメンを食べる人の気が知れませんが、ラーメンもなかなかのものなので、「最近、高級料理を食べ飽きた、庶民の料理も食べてみたい」という方は、是非食べてみるべきラーメンです。


168A, Xuan Dien, Tay Ho, Ha Noi


ハノイ太郎