2015年6月13日土曜日

らーめん喰龍(はろん) 家郎らーめん

日本の大都会、東京。

日本全国から、人が夢を求めて集まる町として、非常に有名です。それと同時に、日本全国から、うまいラーメンを求めて人が集まる町としても、非常に有名です。

そんな東京には、「二郎らーめん」なるものがあるそうです。

ギトギトしたスープに、スーパーボリュームのらーめん。女・子供に媚びてない、男のラーメンだそうです。


また、日本のドラマシティ、横浜。

日夜、水辺で男女が、好きだとか嫌いだとか、語り合う町としても有名です。それと同時に、日夜、水辺で男女がラーメンについて語り合う町としても有名です。

そんな横浜には、「家系」らーめんなるものがあるそうです。

とんこつしょうゆベースのラーメンだそうです。


このような、日本を代表するといっても過言じゃない(はず)のラーメンですが、毎度おなじみ、らーめん喰龍さんがやってくれました。

時々、新メニューと言う名の兵器を開発することで有名な、らーめん喰龍さんですが、今回の新メニューは、「家郎らーめん」です。

家系ラーメン+二郎ラーメン、と言う意味っぽいです。


と言うことで、今日も Linh Lang の路地裏、らーめん喰龍さんにおじゃましました。



今日も、相変わらずのクラシックな雰囲気。大人の隠れ家的な雰囲気の中、なんとも場違いな、ラーメンが食べれるという、非常に素敵な空間です。

お店に入ると、飛び込んでくる家郎らーめんの文字。





アブラ注意と言うことなので、ギトギト感のすごさをうかがい知ることが出来ます。

と言うことで、今回のレビュー。




見た目、すごくおいしそうです。


スープの濃度レベルは、だいたい天下一品レベル。ギトギトレベルで言えば、天下一品よりも上かもしれません。

ただ、










これが気になります。

アブラ注意!というよりも、むしろニンニク注意!って言うほうが正しいかもしれません。





麺は、稲庭うどんレベルのふと麺。うどんスープに入れて食べれば、普通に、ウドンだと勘違いできる太さです。

ただこの麺、コッテリしたスープに良く合う歯ごたえ、コシです。ナイスチョイスです。

通常の麺を使用しちゃった場合、スープのコッテリインパクトが強すぎるため、麺のインパクトが弱く感じたり、全体的な印象が弱くなると思います。

そこで、極太麺を採用したチョイスは、さすが喰龍さんです。




スープは、しっかりと醤油とんこつ。ただ、よほどウマイ醤油とんこつでない限り、今のラーメン業界、どの店も似たような味なのが実情です。

味は、甘みのある醤油とんこつ。

ですが、この家郎ラーメンは、ふつうじゃありません。スープの深みを保ったまま、ギトギトさせている感じです。

単なるギトギトだけだと、単にアブラっぽいに過ぎませんが、このラーメンの場合、よほど研究されているのでしょう、ギトギトアブラが、スープを包み込むような感じで、味をまとめる役割を果たしています。(たぶん)

女性にはハードルが高いスープですが、かなりお勧めです。




チャーシューについてですが、豚の角煮を1センチくらいにスライスした感じで、これはこれでしっかりと作ってあり、非常においしいです。

ただ、

チャーシュー(てか、角煮)とスープの相性は、そんなによくありません。なんというか、角煮(てか、チャーシュー)をスープにつけて食べている感じです。

いや、これはこれでうまいのですが、どうせチャーシューを加えるなら、スープに合ったチャーシューをチョイスするほうが良いかもしれません。男スープに合うチャーシューは、薄切りチャーシューじゃないかなーなんて思ったり思わなかったり。




さて、あんまり触れてはいけない気がしましたが、一応。


いやー、ニンニクすごいです。

スープの底にたまっているニンニクは、スープの底にたまっているコーンを連想させるほどの量。このラーメンを食べると、確実にニンニクの香りに包まれます。

さすが、二郎ラーメンを参考にしただけあって、すごく男のラーメンです。男なんて、基本的に臭いですし、むしろ臭いほどフェロモンでますので、全然問題ないはずです。

ちなみに、二郎ラーメンなど食ったことありませんし、臭いをかいだこともありません。二郎ラーメンって、ほんとうにこういうラーメンなのかは、全然知りません。


昼間リサーチに行ったのですが、とてもおいしかったので、夜もまた行っちゃいました。おかげで、現在、私の体は、放射性物質かのごとく、ニンニクを放出し続けています。

男としては、誰もがニンニク臭にあこがれを抱いていると思いますが、女性がニンニク臭いとどうかと思いますので、女性が注文する際は、「ニンニク抜き」と言えば、何とかなるかもしれません。


ラーメンとしては、非常においしいです。正直、期間限定というのはもったいないと思う反面、お店に入った瞬間に、ほんのわずかながら、ニンニク臭の残り香がしましたので、ずっと続けると、大変なことになりそうです。

全体ボリュームも、ばっちり。ちょうどいい感じです。


なお余談ですが、夜に食べに行った際、机の上に、お財布を忘れちゃいました。

ここベトナムハノイでは、普通であれば、拾った財布を使って、店の拡張工事やら社員旅行やらに使用されちゃうため、無事に戻ってくる事は少ないのですが、喰龍さんでは、「財布わすれてますよー」というご連絡をいただきました。すばらしい信頼、セコム並のセキュリティです。



最後に、らーめん喰龍さん、お店のミュージックが、今日もカーペンターズでした。もう、カーペンターズ=喰龍 というイメージ戦略を狙ってるとしか思えません。

カーペンターズが好きな方は、是非。




らーめん喰龍
40 Ling Lang, Ba Dinh, Ha Noi


ハノイ太郎




2015年6月2日火曜日

味楽 しょうゆラーメン

さて、このブログは基本的にラーメンのブログなのですが、最近、ラーメン屋の施設や、その他各部分でネタが多すぎて、やれブルジョアジーだ、やれ貴族だと、少し脱線気味でした。

よって、今回は、原点に返って、ラーメンのことを中心に書いてみたいと思います。


そもそもラーメンとは、明治時代に横浜や神戸で中華街が誕生したことがきっかけで、全国に広がるようになったといわれています。また、中国やベトナムのラーメン類に比べ、日本のラーメンは独自の発展をしていることでも有名です。

当事の名称は、南京そばや支那そばとよばれており。。。


というか、こういうのだれも求めてない気がするので、すっとばして、お店のご紹介です。




今日ご紹介するお店は、「味楽(Miraku)」です。

もともと、日本大使館の裏手にあったのですが、大分前に引っ越してから、雰囲気が「ひっそり」とするようになりました。店の外も、中も、やたらとひっそりです。なぜひっそりしているのかは、私の口からはいえません。





場所はLinh Lang 通りの交差点を曲がったところ。

立地条件は問題ありません。でも、いつ行ってもガラガラです。





お店の雰囲気は、古きよき日本食屋。

今風なハイカラなお店ではなく、昭和世代が懐かしいと思える感じの、哀愁漂うお店です。

たとえ、お店の人が元気に挨拶してくれても、なぜか、哀愁がただよっています。

一人で食事をしていると、ちょっと泣けてくるのは、お客さんが私1人だけ、だからでしょうか。


まぁ、泣いててもしょうがないので、今回もしょうゆラーメン(135,000ドン)を注文してみました。




と言うことで、しょうゆラーメンです。

見た目は、昭和のしょうゆラーメン。基本は一通りおさえている感じです。




今回は、結論から言います。ここのしょうゆラーメンは、かなりおいしいです。

個人的な意見ですが、しょうゆラーメンって、作るのが非常に難しいラーメンのひとつだと思っていますが、ここのラーメンは、しょうゆという部門においては、ハノイの中でもかなり上位に入ると思います。

また、しょうゆラーメンで上位に入ると、他のあらゆるラーメンを上回るほどウマイです。多分、DNAレベルの問題かもしれません。




麺自体は、そんなこだわってるとは思えませんが、スープの愛称も非常によく、写真をみてるだけでも、また食べたくなります。




チャーシューについては、特に個性があるわけでもなく、ごく普通です。いや、昭和なかんじです。ですが、この個性がないのが、しょうゆラーメンをより際立てています。




で、ゆで卵。

半熟ですらないゆで卵ですが、これもごく普通、というか、昭和です。チャーシューと同様、この個性がない感じが、しょうゆラーメンの脇を固めています。


つまり、具材は普通ですし、見た目も普通ですが、このラーメンは、麺とスープで戦える、本格的なしょうゆラーメンです。

ただ、しょうゆラーメンが「分かる人」じゃないと、「あれ?ふつうじゃん」ってことになります。

そういう意味では、しょうゆラーメンを食べなれた年配の方以上には、非常に愛される味だと思います。

普通にしか感じられない方は、何度か食べてみると、だんだん分かってくるんじゃないかなと思います。



しょうゆらーめんが大好きな方は、是非。


味楽
44 Phan Ke Binh - Ba Dinh - Ha Noi


ハノイ太郎