2014年4月29日火曜日

べんてん かすうどん

さて、基本的にラーメン(またはラーメン屋のおかず)のみを掲載しているブログなのですが、まぁ、麺類ならいいんじゃないか?という観点から、今回はうどんがテーマです。

ハノイでうどんが食べたくなった場合、ラーメンとは異なり、専門店自体が存在しません。

そんな中、Kim Ma にある日本食レストラン「べんてん」では、まぁまぁクオリティの高いうどんを食べることが出来ます。(ただ、大阪風です。)

ということで、今回は、べんてんのご紹介です。

このお店、オープン当初はお店の看板が存在していたのですが、昨年、台風により看板が飛ばされてしまい、しばらく看板なしの営業が続いていました。ですが現在、いつの間にやら看板が復活しております。

もっとも、店の前の木が邪魔すぎて、看板などあってもなくても関係ない状況です。





で、べんてんではランチが非常に充実しており、その中のうどんなどは非常にクオリティが高く、ある意味、ラーメンと同レベルといっても過言じゃないかもしれません。

そんな中、今回は、「かすうどん」を注文してみました。かすうどんとは、牛ホルモンを小さく切り、油で揚げて、うどんに乗せた料理です。

安い、うまい、コラーゲンたっぷりで、大阪では比較的有名なご当地料理です。




なんと、ここべんてんでは、このご当地料理が食べられるということなので、非常に楽しみです。




写真だけでも、とてもおいしそうです。で、待つこと15分。


























ん??

なにやら、私の知るかすうどんとは大分違う気がします。また、メニューの写真とも色々違う気がします。。。。まぁ、私の気のせいでしょう。


麺 ★★★
麺は、可もなく不可もなく。普通のうどんです。まずいわけでもなく、安っぽいわけでもありませんが、香川や徳島では通用しないであろう、うどんです。

スープ ★★★
スープ自体は、深みのあるダシがしっかり出てます。すごく落ち着く、なおかつスープを飲み干しちゃうほどのテイストです。ただ、大阪風なので、他府県の人にとってはどうかは分かりません。

具材・ボリューム ★
ちょっとびっくりしたので、スルーしようと思いましたが、一応突っ込んでおきます。

率直に言うと、メニューの写真と全然ちゃうわい!という感じです。

メニューに書いてあるほどのネギはなく、ホルモンも、1~2センチ角の薄いものが、ちょっと浮いている、そんな内容です。ダシの影響で、まぁうまいのですが、ボリュームの点がびっくり過ぎて、どうなのかと思います。健康な男子は、かすうどんだけでは満足できない可能性が高いです。

価格 ★★
かすうどんが10万ドン。ラーメンに比べると比較的安めではありますが、その内容から考えると、決してコストパフォーマンスが高いとは言えません。

備考 ★★★
うどん自身の評価はさておき、お店自体は非常に居心地のいい店だと思います。安定した味、安定した雰囲気、店員さんの日本語クオリティ、一通り安心できると思います。

総合評価 ★×12
ということで、今回はラーメンではなく、うどんをテーマにリサーチしてみました。べんてんのかすうどんは、日本のうどんスープが恋しくて仕方がない人にとっては、たまらない一品だと思います。が、ラーメンのようなガッツリ感を求めてしまうと、どうなのかなー、という感じです。

なお、スタンプカードなるものをもらいました。一回食事するごとにスタンプがひとつ。18個でランチが1回無料になるサービス付です。ですが、有効期限が3ヶ月しかないので、普通に考えると、1ヶ月あたり6回べんてんに通う必要があります。

そいつぁ無理だぁ、というのが私の感想です。



べんてん
637 Kim Ma, Ba Dinh, Ha Noi




ハノイ太郎


ラーメン・豚丼 大山 みそバターコーンラーメン

今日は、どうしても味噌ラーメンが食べたかったので、遠路はるばる、ラーメン大山にやってきました。バイクで、40分かかっちゃいました。

ある知人が言っていました。

「北海道の3大うまいもんは、ジンギスカンとスープカレーと、味噌バターラーメンだ!」と。ただ、これを言ってた人は、北海道の人じゃないので、ちょっと違う可能性もあります。

そんなこんなで、ラーメン大山さんは、北海道のラーメン屋さんらしいので、ここはひとつ、味噌バターコーンでしょう。

北海道=牛だらけ=バターいっぱい=料理といえばバター

こういうことなのかもしれません。

しょうゆラーメンはこちら





相変わらず、接客レベルは日本のラーメン屋さんとほとんど変わりなく、小さな日本を感じさせる接客態度です。いやはや、すばらしいです。

ということで、上記のとおり、味噌バターコーンラーメンと、ミニ豚丼を注文してみました。




ミニ豚丼、相変わらずおいしそうです。一枚一枚丁寧にたれにつけて炭火で焼いた豚肉。やわらかくて、味がしっかりしみこんでいます。たれの量もちょうどいいです。




ということで、味噌バターコーンラーメンです。


麺 ★★★
麺はやっぱり自家製、だと思います。そこらへんで買ってきた、袋入り麺じゃない感じです。味噌との相性もよく、やはり只者じゃありません。



スープ ★★★
まず、結論から言いますと、味噌業界の中ではかなりうまい部類に入るかもしれません。

よくある味噌スープは、どうしても濃縮した味噌たれを、お湯で溶いた感じが一般的なのですが、こここの味噌スープは、野菜の甘みや味噌とバターのハーモニーなど、一度食ってみて!という感じの深みがあります。ただ、濃いかもしんないです。

具材・ボリューム ★★★★★
具材ボリュームは、あいかわらず素敵です。普通ラーメンって、具材を食べたら、後は麺とスープだけなのですが、ここのラーメンは、麺とスープ、具材が一体となっているといっても過言ではないでしょう。とくに、スープを飲んでいると、スープの中に、コーン、もやし、そぼろの3種が混入するので、最後まで、おいしくスープが飲めちゃう。そんなニクイ演出になっています。



価格 ★
いやー。うまかった。とてもおいしいラーメンだった。さてお会計は。。。。という段階で、一気に現実が帰ってきます。お酒を飲んでいるなら、一気に酔いが覚める程の価格。しかも付加価値税がついて、さらに10%アップ。(味噌バターコーンラーメン 187000ドン、付加価値税込み)

やっぱ、土日はゴルフ、夜は焼肉、その後はムフフフフ、という生活ができるくらい地位の高い人じゃないと、なかなか食べにくい価格設定です。たとえるなら、大都会東京のど真ん中の、高級中華料理店で、平民の中国人が食べに行くようなものです。

備考 ★★★
コップが空になったら、すぐにお水を持ってきてくれる。またそのお水がうまい。こういう点は、日本の接客精神なので、とても評価できます。
あと、漫画の品揃えもまぁまぁよいので、たとえ一人で食べに行ったとしても、ラーメンが来るまでの間、周りの目を気にする必要がありません。

総合評価 ★×15
味噌ラーメン業界では、かなり高いクオリティだとの印象を受けました。スープ、具材とのハーモニー、好みはあるかもしれませんが、かなりいい感じです。

ただ、ラーメン大山。ハノイ村の人々の間では、微妙な声がちらほら聞こえてきます。まず、価格。それと、すべてのラーメンが「濃過ぎる」という点。当然、味噌ラーメンも同様です。うまいです。確かにうまいですが、スープを飲み干せるかというと、結構きついです。特に女性には濃すぎて飲めねーだろーなーと思います。

いろいろ課題は山積みかもしれませんが、まずは価格破壊から行ってみましょう!ということを願ってやみません。

しょうゆラーメンはこちら

ラーメン・豚丼 大山
B11, 1F, Syrena Tower, 51 Xuan Dieu, Tay Ho, Ha Noi




ハノイ太郎

2014年4月10日木曜日

おはん しょうゆラーメン

誰が言ってるのか分かりませんが、ハノイの新宿との呼び声の高い通り、Kim Ma 通り。

この端っこに、「おはん」という名の、日本食レストランがあります。タクシーなんかで走ってると、ビルに「おはん」の文字が見えるので、気になってる人もいるのではないかと思います。




キャッチフレーズは、値段が高くてクオリティが高い店。当然、お店が打ち出しているキャッチフレーズではなく、街の人が勝手に話しているキャッチフレーズです。

ということで、今日はおはんに行ってきました。




このお店は、ハノイ在住日本人の噂どおり、どの料理を食べても、一定以上のクオリティがあるため、老若男女、ダレでも安心できる内容となっています。

ただ、最近は各分野でクオリティが高い日本食料理が増えてきているので、そういう意味では、やや印象がかすんでいる気もします。

今回は、無難にしょうゆラーメンと、スタミナ丼セットを注文してみました。




見た目は、働き盛りのおっさん心をくすぐる出来栄えでよいのですが、ちょっと少ないようにも見えます。




スタミナ丼セットは、味、具材供になかなかの充実っぷりです。2~3日何も食べなくても頑張れそうなほど、スタミナが付きそうです。中でも、生卵が心にときめきます。ハノイで食べれる安全生卵は、ある意味フカひれ並みに価値がありますので、ものすごくうれしい贅沢っぷりです。(俺評価&俺基準です)




ということで、しょうゆラーメンです。


麺 ★★★
自家製の麺って感じではなく、量販品の麺を使用している感じがします。ただ、他の日本食屋と違い、ちょうどいい煮込み具合なので、安っぽさはありません。この辺は、調理されている方の腕かなーと思います。




スープ ★★★
スープは、普通のラーメン屋さんのラーメンというよりは、ほんと、割烹料理屋さんがラーメンを作ったらこうなるんじゃね?って感じのスープです。醤油が濃すぎるわけでもなく、濃縮スープをとかしただけってわけでもなく、他とは若干異なる、深い味わいのスープです。

この類のスープは、女子・男子ともに、万人受けするスープだと思います。また、女性でも飲み干すことが出来るほど、安心スープです。

安っぽくなく、ちょっと高級感は漂っていて、なかなかのクオリティなのですが、毎日食べたいか?と聞かれると、んなことはありません。


具材・ボリューム ★★★
運ばれてきたときは少なく感じるしょうゆラーメンセットですが、実際食べてみると、案外ちょうどよいボリュームだと思いました。ただ、量で満足というよりは、使用されている具材のバリエーションの影響だと思います。


価格 ★★
価格は、ラーメン・スタミナ丼セットで、20万ドン。なかなか財布泣かせな価格です。おはんの場合、ラーメン以外にも、全てが高いです。政治家が密談に利用する料亭並の価格です。ただ、クオリティも高いので、そこはグッと我慢です。

備考 ★★★★
スタッフの方たちは、しっかりと教育されている為、ハノイ在住2日目の方でも、安心して食事が可能です。日本語レベルは、人それぞれですが、ミックスジュースをミックスジューチュと言っちゃう程度のかわいさがあります。

あと、高級握りすし職人さんみたいな店長さんが、毎回、「お料理の味はいかがでしょうか?」と、お声がけをしてくれます。我々のような庶民に対しても、笑顔で語りかけてくれるので、なかなか恐縮してしまいますが、非常に親近感があるため、高評価です。

総合評価 ★×12

ということで、おはんをご紹介しましたが、このお店はラーメン以外も、すばらしいラインナップの数々です。正直、ラーメンじゃなくてよくね?と思えるほど、おいしそうな料理が目白押しです。

ただ、やたらと高いので、もしお金が足りないってことになった場合、怖そうな寿司職人店長さん(俺センサー調べ)に、皿洗いをさせられる可能性があるので、ご注意を。


おはん
2nd Floor, V-Tower, 649 Kim Ma, Ha Noi


ハノイ太郎

2014年4月3日木曜日

うまかもん ちゃんぽん

寒い冬も終わりを告げ、そろそろハノイも暑くなってきました。

暑いといえば夏。

夏といえば海。海といえば海の生物。海の生物といえばイカ。イカといえば海鮮。海鮮といえばちゃんぽん。

そう、誰がなんといおうと、夏といえばちゃんぽんなわけです。(異論は受け付けません。)

ということで、今日はハノイの日本食「うまかもん」にて、ちゃんぽんを食べにやってきました。

悲しいことに、写真を撮るのを忘れていましたので、代わりに、かの有名な雑誌「SKETCH」さんに掲載されている、うまかもんの掲載部分を載せておきます。




 さて、うまかもんといえば、昨年(2013年)は、徐々にクオリティが下がってきたと感じており、微妙な感じでしたので、ほとんど行くことがありませんでした。

ですが今回、うまかもんのちゃんぽんがおいしいという話を聞きましたので、久しぶりに足を運んでみました。

と、その前に、昨年のうまかもんレベルがよく分かる写真をご紹介します。

日本でもおなじみの「てんむす」。おにぎりにえびの天ぷらが入っている、コンパクトで非常においしい有名料理だといえます。私も、当然大好きです。



この天むす、うまかもんのメニューにも載ってましたので、「ほほう、うまかもんでも、天むすがたべられるんだ」と、旨に期待を躍らせ、注文してみました。

すると、























ん?

という感じでした。(うすい塩味でした。)



ということで、今回のちゃんぽんが楽しみです。

待つこと15分。ちゃんぽん(定職)が運ばれてきました。




昨年のクオリティはなんだったんだろう?というほど、見た目クオリティはあがっています。


麺 ★★
まず結論から言いますと、ちゃんぽんの麺ではなく、単なるラーメンの麺でした。しかも、ハノイ量産型の、ダイエーラーメン程度の麺です。

これはこれでうまいと思いますが、コシもなければ、個性もこだわりもない、普通の生めんです。ラーメンとしてなら★3つかもしれません。ただ、ちゃんぽんとしてはどうなのか、と思いました。

例えるなら、お茶漬けの米が、タイ米だったらちょっと違うよな、という感じでしょうか。

スープ ★★★
ん、うまいと思います。濃すぎず、薄すぎず、無難に食べれる味だと思います。インスタント食品(乾麺)のちゃんぽんスープよりは旨いと思います。でも例えるなら、ダイエーに売ってる、生めんタイプのちゃんぽんに入ってる液体スープレベルではないでしょうか。

野菜のうまみや、深み、そういうちゃんぽん独特なスープ感は、出ていません。

具材・ボリューム ★★★★
具材・ボリューム供に、かなりお勧めです。一般的なちゃんぽんに入っている具材は、一通り網羅していますし、量もラーメンに比べて多めです。おなかが減ってどうしようもない人でも、確実に満腹中枢が刺激され、満足できるボリュームだと思います。

価格 ★★
価格は123,000ドン。定職セットなので、こんなもんかとも思いますが、1食で10万ドンを越すのは、やはり平民には痛手だと思います。高級食材を使用しているわけでもなく、調理法のみで高額な値段設定。ちゃんぽんは、まだまだ貴族の料理です。

備考 ★★★
ちゃんぽん自体、総合的にウマイと思います。

ちなみに、私の祖母の出身は、ちゃんぽんで有名な長崎県です。そんな私の印象としては、ダイエーのちゃんぽんスープに、麺と野菜を入れているだけ、という感じは否めません。それでも十分うまいのですが。(ていうか、祖母の出身は長崎ですが、私は行ったことすらありません)

次に、お店に入って気になった点としては、女性スタッフの方々のスカートが短くなっている点。

いやいや、そういう意味じゃなく、これは、日本で言うところのクールビズを連想させる感じで、とってもエコです。この点は、特筆すべき評価点だといえます。

総合評価 ★×14
昨年までは、微妙なイメージだったうまかもん。最近は、色々な料理のクオリティがあがっているようで、とてもすばらしい変化を遂げていると実感させられました。

メニューに書かれている料理、置いてある漫画の種類、お姉さんのスカート。

そうなんです。「料理はまず、見た目から」なんです。

やっぱり、見た目は大事です。



うまかもん
583 Kim Ma, Ba Dinh Dist, Hanoi


ハノイ太郎