2015年3月29日日曜日

らーめん喰龍(はろん) しょうゆラーメン

ラーメンにも、色々種類があります。

最近はもはやスタンダードといっても過言じゃない、しょうゆとんこつ、なぜつけるのかよくわかんない、つけめん、案外おいしい、トマトラーメンなど、いろんなラーメンがしのぎを削っております。

そんな中、昭和の時代、戦後間もないころのラーメンと言えば、しょうゆラーメンでした。あの戦後の食べ物が少ない時代、しょうゆラーメンのおいしかったこと、おいしかったこと。誰もが懐かしく思います。

いえ、私は懐かしくもなんともないのですが、しょうゆラーメンと言えば、古いラーメンというイメージは否めません。

ですが、個人的にはしょうゆラーメンが一番好きです。また、しょうゆラーメンは、ラーメンの中でも一番ごまかしが効きにくく、才能や運に左右される、そんなラーメンだと思っています。深みのあるだしと、醤油がおりなすハーモニーは、もはや世界に通用する(はず)芸術です。

ということで、ハードルをあげつつ、今回は、Linh Lang(リンラン)にある らーめん喰龍(はろん)さんにやってきました。なにやら、しょうゆラーメンを開発したとの事ですので、楽しみです。



店内は、相変わらずクラシックバーな雰囲気。非常に落ち着いてていい空間だとは思いますが、数ヶ月前から、ずっとカーペンターズの曲なので、そろそろバリエーションを増やしてもいいんじゃないかなーと思ったり思わなかったり。

なお、数ヶ月前からなのでいまさらですが、喰龍さんでは、自家製麺をはじめています。




ものすごくいい感じの麺で、とてもおいしいと思うのですが、どうやら人によって評価が分かれるみたいです。


ということで、お待ちかね、しょうゆラーメンです。




んー、見た目じゃわかりません。中華ソバとは、スープの色が違うので、色々調合されているのがよくわかります。



上記のとおり、麺は自家製面。いい感じのコシが、クセになる味です。


ということで、肝心の感想ですが、今まで食べたことのないようなラーメンです。


ただ、しょうゆラーメンというよりは、「ダシ」ラーメンです。

このお店のほかのラーメンで、「和風豚骨ラーメン」という商品があります。和風豚骨の場合、ラーメンの上に、カツオ系の粉が乗ってて、それを溶かして食べるのですが、このしょうゆラーメンの場合、要は、その粉が最初から溶けている、という感じです。

普通においしいとは思いますが、しょうゆラーメンではありません。醤油の味を引き立たせるために、だしをうまく使っているのではなく、だしをドッカーンと使用して、醤油で整えている、そういう感じです。

たぶん、昭和を生き抜いてきたご年配の方々から言わせると、しょうゆラーメンとは思ってもらえないと思います。醤油の深みがほとんどありません。

あと、このスープは、ダシのみ!という感じなので、味が単純すぎるかなーと思います。和風豚骨のほうが、複雑かつ、厚みのある味なので、私は好きです。


ちなみに、このラーメンを注文すると、ゆずコショウが付いてきます。




どのタイミングで使えばいいのか、よくわかりませんが、途中でスープに溶かしたら、ピリッと、さっぱりした味になりました。これはこれでお勧めです。



ということで、まとめると、今まで食べたことのないラーメンです。

しょうゆラーメンと比較すると、全然違いますが、新しいラーメンとして考えると、とてもおいしいです。見た目がしょうゆラーメンなので、どうしようもないかもしれませんが、正直、別の名前がしっくりくるんじゃないかなーとも思います。

新しいもん好きな、ハノイのかたがた、

一度是非。



らーめん喰龍
40 Ling Lang, Ba Dinh, Ha Noi


ハノイ太郎




2015年3月24日火曜日

男魂 博多豚骨ラーメン

最近、ハノイのラーメン業界は、若干の休戦状態が続いていました。

「もう、ハノイのラーメンは食べ飽きたよぉー」という、悲しい声も聞こえてくるような、こないような。

そんな悲しみの渦に包まれていた、ここハノイラーメン業界に、新たなラーメン屋が新風を巻き起こします。

ラーメンを食べないと元気が出ない、そんなおっさんのやる気を取り戻すかのごとく、その名も「男魂」。

「俺、白いシャツ着て、カレーうどんを全力で食べちゃうんだぜ!」といっていた、あの力強い男魂を取り戻せること間違いない、そんな力強いネーミングです。

場所は、Hoang Quoc Viet 通りにある、サマーセット ホアビンという、高級ビルの1階。

さすがは、男魂、安い物件など気にも留めず、「赤字でいい、お客の笑顔がみたいだけ」と言わんばかりの高級物件。

屈強な男の守衛さんたちが入り口を固めており、共通言語は、英語以外認めない、という、まさに男たちの世界、海外セレブのための建物です。

英語すらできない庶民には、立ち入ることすらできない、ある意味、そこは外国が広がっています。まさに、男の中の男じゃないと、高級すぎて、近づくことすらできない、そんな場所です。




見上げると、首が折れそうになるほどの超高層。100階建てくらいあるのではないでしょうか。首の筋肉を鍛えていないと、見上げることができない、まさに男の建物です。




ここまで「男」という単語がやたらと出てきましたが、面倒なので、以下、普通に説明。

お店の内装についてですが、非常に高級。新しいってのもあるのでしょうが、それ以前におしゃれ。ラーメン屋じゃなくて、カフェじゃん、という感じの内装です。てか、カフェを丸々借りて、ラーメン屋にしちゃった感があります。

ガラスから外の人を見ながら、ラーメンを食べるなんて、オツかもしれません。庶民が、セレブを感じることが出来る瞬間です。

なお、トイレは外にあります。トイレに行くために外に出ると、湿気と暑さなどで、庶民の現実が戻ってきますので、注意が必要です。







そんなこんなでメニューを見てみました。


























ん???






















まぁ、いいか。。。。
とりあえず、注文してみました。























「コレに、ご記入ください」



そう来たか。











ハノイに住んでるラーメン好きなら、一度は見たことがある、この紙。
そうです、ハノイの某有名ラーメン屋などと、システムが同じじゃありませんか。

確かに、お店に入ったときから、どこかで見たことあるものがおいてありました。





まぁ、味まで同じってこたぁないだろうと思い、博多豚骨ラーメンを注文してみました。
待つこと10分。


















そうきたか。












ということで、結論を言いますと、幸龍(旧・一幸舎)や、ボーイングレストランと、同じ系列っぽいです。お味についても、正直同じ。何もかも同じです。





麺もチャーシューも、ハノイの人には親しみのある、豚骨ラーメンです。いや、うまいです。非常にうまいので、わざわざ遠いところへ行かなくても、近所の方は、このお店で十分です。


引き続き、から揚げを注文してみました。




やはり、同じです。
ただ、から揚げについては、他の店舗よりも肉が固めで、味がありません。横の粉がなければ、単なる味の薄い固いから揚げって感じです。


ということで、新しいお店として期待した「男魂」でしたが、結局、他のお店と変わんないということがわかりました。もちろん、このお店独特なメニューもあります。




ちなみに、お店のお客さんですが、ほとんど日本人かと思いきや、耳を澄ませば、韓国語と中国語ばかり。日本人は、まだあまり来ていない模様です。これからどういう展開を見せるのか、期待が高まります。

また、スタッフは非常にかわいい子がそろっています。萌えっていうい意味では、合格圏内です。萌えのないラーメン屋と、萌えのあるラーメン屋、男ならもちろん、後者のほうです。もちろん男魂をくすぐる萌系のスタッフはいますが、女心をくすぐるスタッフはいません。そういう意味では、目で楽しみ、ラーメンも楽しめる、男のためのお店だといえるでしょう。


サマーセットホアビン近隣の方で、わざわざボーイングレストランや、幸龍に食べに行っていた方、是非お勧めです。



男魂(OTOKO DAMASHII)
106 Hoang Quoc Viet, Nghia Do, Ha Noi



ハノイ太郎