2015年9月21日月曜日

とん平 魚だしらーめん

ハノイにお住まいの皆様は、ご存知かと思いますが、ハノイには、3大肉料理というものが存在します。

牛肉、豚肉、鶏肉です。
(あたりまえ、という突っ込みは、No Thank You です。)


その中でも、日本人にとって安定したウマさを誇るのが、豚料理です。

とり肉は、味付けに問題があることが多く、牛肉は、水牛中心なので固い、そういうわけで豚料理が生き残るという意味での、安定したウマさなわけです。

ちなみに、豆知識として、ベトナムは、世界第5位くらいの豚生産大国だったり、なかったりします。

ドヤ ( ゚Д゚)y─┛~~

だからといって、別に、豚の飼育に力を入れているとか、豚肉の味を追求しているとかいうわけじゃなく、ほっときすぎて、勝手に繁殖している、という状況なだけだろうなと、個人的に思っています。


そんなハノイの豚業界ですが、豚料理の定番と言えば、皆様ご存知、とんかつです。

受験勉強の際、とんかつを死ぬほど食べたのに、思いっきり不合格だった方も多いのではないでしょうか。

ここハノイにも、とんかつの専門というか、とんかつ中心のお店が誕生しました。

その名も、とん平。

とん平という、人物名と、豚の音読みである「とん」をかけた、笑うところ満載のネーミングです。


実は、このおみせ、ハノイのブルジョア階級の方たちが訪れる、かの有名なお店、、「蓮」の系列店です。

メニューは大体同じ。

蓮は、もともと、とんかつが有名なのですが、実はラーメンも非常に有名です。

ということで、前置きが長くなりましたが、今回は、トン平からのレポートです。












と、普通だとここでお店の外観を載せたりするのですが、写真を撮るのを忘れてましたので、各自、想像にお任せいたします。


お店の中にはいると、カウンターがありましたが、とりあえず2階に案内されました。

テーブルは、木のぬくもりを生かした、高級風なつくりで、心も体もリラックスできるかもしれないつくりになっています。





また、食器類は、黒を基調とした陶磁器的な食器。料理がうまそうに見える、高級な食器を使用している気がします。もっとも、100均で似たような食器を見たことありますが、それは内緒です。






ということで、注文のお姉さんに、ラーメン(正式名称 魚だしラーメン)を注文してみました。


まつこと15分。ちょっとまたされますが、冬の寒空の下で、行列のできるラーメン屋の行列に並んでいることを思うと、あっという間です。





有名日本食料理屋の「蓮」と同じように、赤い糸みたいなのも乗っています。とてもおいしそうです。

スープは、あっさりスープ。商品名、魚だしラーメンというだけあって、魚から色々なダシが出ていて、とてもおいしいです。




麺は、自家製面(らしい)です。コシがあって、非常においしいです。わかってる人が作ってる感じがします。




チャーシューは、あまり自己主張しないように、薄切りにしてあります。スープが絡むので、チャーシューとスープのコラボが楽しめます。




卵は、なんと半熟。

普通、黄身だけが半熟だったりするのですが、この卵は、白身も半熟で、卵マニアには、たまらない仕上がりになっています。


全体的に、非常に優れたできばえのラーメンです。スープについても、商品化が可能なレベルだと思います。


しいて問題を言うなら、器の大きさに対して、レンゲが小さすぎるので、レンゲがスープに沈んじゃうって事くらいでしょうか。(これについても、レンゲの先っちょを、器の端っこに引っ掛けとけば、解決します)



以上、蓮系列のお店、とん平からのレポートでした。

なお、場所は、ハノイの不良日本人たちが集まる歓楽街、Linh Lang にあります。

この Linh Lanh は、ハノイラーメン戦争、警戒重点区域なのですが、今まで独自の国家を築いていた「蓮」が、Linh Lang に勢力を拡大するとは、誰が想像したでしょうか。

もっとも、このお店は、とんかつがやたらと旨そうなので、ラーメンを注文する人は、よほどの変わり者か、豚嫌いの人だけだと思います。

そういう意味では、ラーメン勢力図に与える影響は、少ないとも言えます。

実は、私もラーメンといっしょに、とんかつセットも注文しちゃいました。




ラーメンと、とんかつ定食、けっこうなボリュームですが、食欲に自身のある方は、是非。



とん平
36 Ling Lang, Ba Dinh, Ha Noi


ハノイ太郎



2015年9月10日木曜日

おでん屋 ななちゃん ラーメン

日本では、実に様々な食材を使った料理があります。

その中で、「様々な食材を使用した料理は?」と聞かれると、100人中120人くらいは、必ず「おでん」と答えるでしょう。わたしも、おでん以外に思いつきません。

冬のコンビニの売上の中で、実に90%は、おでんとカラシによるものだと、聞いたことがあるような、ないような。

おそ松くんなど、おでんを題材にしたアニメも放送されたりと、おでんは日本の食卓に欠かせない、日本を代表する料理といえます。


そんな日本の冬=おでんですが、ここハノイにもありました、おでん専門店。

おでんがなければ冬が越せない、ということでお悩みの方も、安心のおみせです。


もっとも、おでんおでんと話を引っ張ってますが、実際、おでんは全然関係なく、今日はこのお店のラーメンをご紹介いたします。




お店は、Linh Lang にあります。

Linh Lang と言えば、ラーメン戦争の重点警戒区域なのですが、まさかおでん屋のフリをして、ラーメンを投下してくるとは、いったいだれが予想したでしょうか。

おでん屋の仮面をかぶり、カラオケ帰りのほろ酔い気分の人に、ラーメンを投下しようとする、なんと狡猾的なお店だと、感心させられます。





店内は、それほど広くありませんが、30人程度なら収容可能だと思います。また、非常に清潔で、もし、隣に嫌いな上司が座っていたとしても、大声で話さない限り、全然、気づかないつくりになっています。




で、メニューです。非常にメルヘンなメニューです。

通常、おでんのターゲットは、オッサンでなければならないのですが、このお店は、若い女性や子供がターゲットであるかのような、ファンシーな絵柄となっています。

オーナー(店長??)の手書きだそうです。つまりオーナー(店長??)は、メルヘンな人だと推測できます。

ただ、肝心のラーメンが見当たりません。

あたふたしていると、見つけました。ラーメンのメニュー。




メニューをめくると、そこには、メルヘンなラーメンのメニューが。

〆のラーメンだそうです。


ということで、とりあえず、〆のラーメン(普通のラーメン、80000ドン)を注文してみました。




見た目は、一般的なしょうゆラーメンです。






はい、結論から言います。

とてもおいしいです。なかなかいい仕事しています。


〆のラーメンと謳っていますが、全然、メインのラーメンになれる破壊力を持っています。

確かに、〆というだけあって、少し量が少なめ(普通のラーメンの4分の3程度)ですが、その辺は大盛りやらなんやらで、ごまかせるかと思います。

また、スープはあっさりタイプ。それでいて、とても深いダシの味わいです。一直線に深い味わいと言うよりは、いろんな方向に深みがあるスープといったほうがいいかもしれません。

お店の人いわく、おでんだしを捨てるのがもったいないので、スープにしちゃいました、とのこと。おでんスープベースのラーメンって、初めて食べましたが、言われなければおでんベースということに気がづきません。むしろ、ここまで深みが出るとは思いませんでした。

チャーシューは、お口の中でほろっととろける感じで、味わいもグッジョブ。でかけりゃいいっていうラーメン屋に食べさせてやりたいです。



と言うことで、今日はおでん屋さんのラーメンのご紹介でした。

もっとも、お子様や若者など、しょうゆラーメンを食べ慣れていないと、「ふつうじゃん」といわれてしまう可能性は高いですが、しょうゆラーメンを食べなれている年配の方や、変わり者の方にとっては、ラーメン戦争の勢力図を変えかねない味です。


価格も、80000ドンと、ラーメンで勝負する気がない価格設定です。

「ラーメン売れるじゃん」と気づかれて、価格を上げられる前に、皆様もぜひ。




おでん屋 ななちゃん
49 Ling Lang, Ba Dinh, Ha Noi


ハノイ太郎