2014年5月30日金曜日

東屋ダイニング あっさりチャーシュー麺

お酒を飲むと、〆の料理ってのが欠かせません。

〆の料理と言えば、お茶漬けなどが代表的ですが、お茶漬けと2大巨頭の座に位置する料理が、〆のラーメンです。

酔っぱらったおっさん達にとって、〆のラーメンは、明日への活力、日本経済を支える、重要なファクターといっても過言ではありません。

ただ、個人的な印象なのですが、〆のラーメンって、イマイチ全力で研究されていないんじゃないかと思います。

「ま、あくまで〆だし、適当でよくね?」という意味なのか、他の料理に比べて、研究され尽くしたラーメンって、あまり多くはありません。

そんな恐怖の前提の中、今日は、日本人出張者がよく利用するホテル、東屋ホテルの1階にある、東屋ダイニングからのレポートです。





お店の中は、カウンターと個室。それほど大きなお店ではありませんが、店内もきれいで、いつもお客イパーイです。





ここ東屋ダイニングには、色々なラーメンがあります。その中で、友達お勧めの「あっさりチャーシュー麺」を注文してみました。

あっさりチャーシューといいつつ、アサリとチャーシューの乗ったラーメンがきたらどうしよう、などと、面白いネタを考えつつ、ラーメンが運ばれてきました。




むむっ、見た目んまそうじゃないですか。てか、アサリなんてどこにも入ってないですし。


麺 ★★★
ここの麺は、太麺と細麺の2種類あるみたいですが、今回は太麺を注文しました。麺自体はたぶん自家製系の麺だと思います。スープに絡み合うように計算されているのか、はたまたスープがうまいのか、麺にしっかり絡むので、なかなかんまいです。


ちなみに、東屋ダイニングの隣の通りに、ラーメン屋とんちゃんというお店があるのですが、麺は、とんちゃんの麺と同じ麺が使用されています。


スープ ★★★★
スープは、ハノイでは珍しい、塩ラーメンのスープ。ですが、〆のラーメンだけあって、ややこってりしています。こってり塩ラーメンという感じでしょうか。

確かに、通常の塩ラーメンスープに比べて、ややこってりした感じはしますが、やたらと深みのあるスープで、全然しつこくありません。スープまで飲み干したくなる、そんな一品です。
店長さんが、深夜に1人で泣きながらダシをとっている情景が眼に浮かびます。


具材・ボリューム ★★★★
ボリュームは、日本人にとって、腹八分目くらいを狙った、ちょうどよい量です。

具材は、全体的に少なめなのですが、一つ一つのクオリティが高いのなんの。


普通、安っぽいチャーシューを使用すると、歯と歯の間に詰まってしょうがないのですが、ここのチャーシューは、手間隙かけて準備しているのでしょうか、とてもやわらかく、麺のスープに非常にマッチしています。


また、〆のラーメンを舐めているお店だと、ラーメンの具材には、手軽なゆで卵を乗っけたりするお店も多いのですが、ここのお店は、しっかりと手間隙かけて、煮たまごが乗っかっています。やっぱり、ラーメンには、ゆで卵よりも煮たまごですよ、奥さん。



価格 ★★★★
お値段を記録するのを忘れていたのですが、おそらく120000ドンくらいだったかと思います。このクオリティで、この価格であれば、なかなかグッジョブじゃないかと思います。高級料理が、比較的安い値段で食べれる、そんな気分にさせてくれます。(値段、間違ってたらごめんなさい)


備考 ★★
東屋ダイニングの営業時間は、朝7時~朝10時まで。夕方は、18時からとなっています。

ということで、まず営業時間が微妙です。東屋に宿泊しているお客さんをターゲットにしているのかもしれませんが、「昼間営業していない」という点は、ハノイの庶民にとって、大変重要な問題です。

お昼に東屋ラーメンを食べたくなった場合、どうしたらいいのか。てか、ランチ何とかならないのか。こういう問題に前向きに取り組んでほしいです。


総合評価 ★×17
いやはや、営業時間の問題はさておき、ラーメンは思ってた以上のクオリティでした。〆のラーメンにしとくのは惜しい一品です。

ちなみに、ここ東屋ダイニングと、上記、ラーメン屋とんちゃんとは系列店だそうです。

そのせいか、以前東屋ダイニングでラーメンを食べた際、上記ラーメン屋とんちゃんのラーメンと同じ味だった記憶があります。もしかすると、今回注文した「あっさりチャーシュー麺」と、その他のラーメンは、やや異なるのかもしれません。

あと、個人的には麺をもっと追求してほしいです。平打縮れ麺だと、もっと、うまくなるんじゃないかなーと思います。


なお、どちらにせよ、アサリは入ってませんので、ご注意ください。


東屋ダイニング
16 Bui Thi uan, Hai Ba Trung, Ha Noi



ハノイ太郎



2014年5月12日月曜日

祭 とんこつラーメン

夏です。

夏で連想する言葉といえば、海水浴やカキ氷、夏休みなど色々ありますが、その中で、きっと5~6番目に出てくるであろう言葉。それは、お祭りはないでしょうか。

夏といえばお祭り。お祭りといえばワッショイ。つまり、数学的に言うなら、夏=ワッショイなわけです。

そんなワッショイなお店が、ここインドチャイナプラザにありました。その名も「祭」。

ということで、今日は祭からのレポートです。






祭りには、ラーメンに自信ありますよ!的なポスターがはってあります。写真だけみると、すばらしい盛り付けで、とても期待できそうです。ただ、説明文がベトナム語なのがやや気になるところです。




今回はとんこつラーメンを注文してみました。厳密には、とんこつ煮たまごを注文したのですが、煮たまごの写真をとるのを忘れていましたので、とんこつラーメンとしてご紹介いたします。

さて、ラーメンはどうなることやら。




ということで、とんこつラーメンです・・・・・。


麺 ★★


麺は、ハノイでしょっちゅう出くわす、量産型の麺。ダイエーの冷蔵コーナーに並んでいる、中華麺です。

たいしてコシはなく、個性もない。とりあえず麺を入れときゃラーメンじゃん。という考えの人が使用する麺です。

なお、壁に下のような張り紙がはってありました。




なるほど。どうやら自家製麺に変わった模様です。つまり、量産品の麺を買うよりも、自分で量産したほうがいい、という点に気が付いたわけです。その点は評価しますが、自分で作る=うまい麺ってわけではありません。アピールする意味も分かりません。

スープ ★★
基本的には、普通においしいです。というか、まぁ普通です。

確かにジャンルとして分類するなら、とんこつスープです。ただ、日本人おなじみのとんこつスープって言うよりは、とんこつ味のスープと表現したほうがいいかもしれません。

昔、遊園地で食べたとんこつラーメンとでも言いましょうか。仕入れた商品を、そのまま作って提供している、そんな感じです。あと、とんこつ系にしては、味が薄いです。

具材・ボリューム ★★★


私のコメントに時々登場する、「とりあえず、これと、これを入れときゃラーメンっぽくね?」という人が作ったラーメン、という感じです。具材がかわいそうです。

もっとも、煮たまごについては、ぐっジョブです。写真を撮るのを忘れてしまったくらい、うまかったです。よって、★3つです。

価格 ★★★★
お値段は、とてもお値打ち価格です。とんこつラーメン 80000 ドン、煮たまごとんこつ 95000 ドン。これです。この価格を消費者は求めているわけです。

もはや、ハノイでラーメンの希少価値なんて無いに等しいのですから、古き良き日本食レストランも、このような価格設定を見習ってほしいです。

備考 ★★★
お店は比較的きれいです。それ以外の特徴を聞かれると困りますが、お店はきれいです。

総合評価 ★×14
お昼時に行ったのですが、お客さんは全てベトナム人の方ばかりでした。価格帯、全体的な雰囲気なども総合すると、祭の顧客ターゲットは、きっとベトナム人なのでしょう。日本のフードコートを、ベトナム人に広めることがコンセプトなんだと思います。

個人的には、フードコートで妥協せず、もっとクオリティを高めれば、とてもすばらしいお店になると思います。



118, 1 F1 Indochina Plaza Ha Noi, Xuan Thuy, Cau Giay, Ha Noi



ハノイ太郎


2014年5月11日日曜日

やまだや しょうゆラーメン

現在、日本企業の中ではベトナムブームが起こっている模様です。よって、日系企業の増加に伴い、ここハノイでも、日本食レストランが急増している、今日この頃です。

今でこそ生活がしやすくなったハノイですが、ですが、20年ほど前のハノイは、非常に過酷な環境にあったと聞いています。

日本からの旅行者、ビジネスマンなどは、あらゆる面で非常に苦労しただろうと思います。特に食生活などは、かなり苦労したと思います。20年前といえばバブルがはじけたとはいえ、まだまだ食生活にゆとりがあった時代。

今日は、そんな過酷な時代から現在に至るまで、ハノイでラーメン屋を経営されている、やまだやさんについてのレポートです。

うわさでは、ハノイで一番古いラーメン屋さんだそうです。ある意味、ハノイの先駆者の方々を支えてきたお店、というか、このお店自体が、ハノイの先駆者、大先輩といえるでしょう。

よって今回は、少しだけ、敬意を持ってレポートしてみたいと思います。






お店を入ってすぐのところには、日本ではおなじみの雑誌が数多くおいてあります。子供から大人まで、誰もが楽しめる、そんな幅広いジャンルです。インターネットなど普及していなかった時代、これだけ雑誌がおいてあれば、当時の日本人にとって、オアシス的な存在だったに違いありません。




ということで、今回は、しょうゆラーメンと餃子を注文してみました。




まずは餃子から。価格は4ドルです。今日のレートでいうと、84104 ドン。

鉄板餃子や、ゆず湖沼など、現在のハイカラな食生活になれた若者にとっては、少々敷居の高い味になっている気がします。高齢者の方にとっては、昔なつかしの味なので、これはこれでいいと思います。

あと、しょうゆと酢とラー油が、完備してあります。すべて日本製なので、餃子のタレは、完全日本を再現することができます。あくまで、餃子のタレは。




餃子を完食したころ、しょうゆラーメンが運ばれてきました。他の古きよき日本食屋に比べて、もやしがボリューム感を出しています。あと、チャーシューの盛り付けなども、非常にラーメン屋っぽくて、いい雰囲気は出ています。


麺 ★★
ラーメンの麺にはいろいろあります。特に食戦争の昨今、多種多様の麺が登場し、世の中の人々の舌を悩ませています。

そんな中、やまだやさんの麺は、昔ながらの中華麺。今でこそ、ダイエーの冷蔵食品売り場で気軽に購入することができますが、ハノイ進出当時は、麺の調達、あるいは麺の製造にとても苦労されたことだと思います。その麺を、今も大切に使用されている、そんな気がしてやみません。




スープ ★★★
スープは、深みのあるしょうゆスープです。昔ながらの、お母さんがお昼ご飯に作ってくれる、ラーメンとでも言いましょうか。今でこそ、ダイエーの冷蔵食品売り場で気軽に購入することができますが、ハノイ進出当時は、夜な夜な、スープの研究をされていたに違いありません。その情景を考えると、涙がちょちょ切れます。

ちなみに、最近のしょうゆラーメンって、うまいのですが、味が濃いことが多いです。ですが、このしょうゆラーメンスープは、味は深い割りに、決して濃くないので、ちょっぴり好評価です。テーブルコショウがよく合います。

また、具材に使用されている、とうもろこしが底に沈んでいくため、それを食べるためにスープをすくって飲むといった、すばらしいシステムが採用されています。

具材・ボリューム ★★★



中途半端なラーメンを提供するお店だと、ラーメンに乗ってそうな具材を、なんとなく乗せているだけということが多いのですが、ここの具材は、昔のラーメン屋を連想させる感じの品揃えです。具材と麺とスープが一体となっている感じです。

また、もやしにこだわりがあるのか、もやしの存在感が強い反面、もやしのヒゲもしっかりと取ってある下ごしらえっぷり。ラーメン専門店としてのこだわりが感じられます。

価格 ★★
しょうゆラーメン、価格は 7ドル。現在のレートだと、147000 ドン。決して安売りをする気が無い、職人気質なこだわり価格設定に、ただただ、脱帽する感じです。

備考 ★★★
お店の雰囲気は、他の日本食屋に比べて、一段上の日本風が感じられます。決してお金がかかっているわけではないのですが、やはり20年もの間、日本人オーナーが自分の趣味で店作りをした結果が、この雰囲気なのだとも思います。

カウンター席は、常連さん用の席という感じは否めませんが、お座敷席には、すべてカーテンで敷居があるので、ある意味個室に閉じこもることが可能です。

総合評価 ★×13
さすが20年間もハノイでラーメンを作り続けておられるだけあって、ラーメンも20年前、そのままの味です。最近のラーメンが濃すぎる、味についていけない、という方にとっては、非常に安心できる味だと思います。

なお、日本人オーナーの趣味なのでしょうか、ハノイにある日本食屋には大体、若くてきれいなママさんらしきベトナム人女性がお店にいたりします。

当然、このお店にもきれいなママさん的女性がおられます。ただ、ハノイで一番古いラーメン屋だけあって、ややお歳は召されている感じです。ただ、いまだにきれいな女性だと思います。




ラーメン やまだや
104 Thai Thinh, Dong Da, Ha Noi



ハノイ太郎




2014年5月6日火曜日

焼肉 櫻 櫻ラーメン(豚骨)

ここハノイには、様々な日本食レストランがあります。

うまい店、まずい店、やたら高い店、いまにも崩れそうな店、日本語が微妙な店、とりあえず茶碗蒸しさえ出しときゃいいと思ってる店、非常に様々です。

その中でも、日本人のハートをつかんで握りつぶしちゃうほどのクオリティを誇っているのが、焼肉でおなじみ、「櫻」というお店です。

この櫻、お店の内装クオリティや料理自体のクオリティは、間違いなくハノイでもトップクラスで、まるで日本に帰ってきたかと錯覚しちゃうほどです。ただ、価格体系も、日本に帰ってきたかと錯覚しちゃうほど高いです。

今日は、そんな焼肉櫻のラーメンをご紹介いたします。

また、櫻はハノイに4件あるのですが、その中の CAU GIAY にあるお店からのご紹介です。




店内は、1階全席個室で、それぞれのつくりは、細部に至るまでが日本クオリティ。ベトナムの崩れやすい壁に慣れているので、なんともまぁ、全てが芸術作品のように感じられます。もはやアートです。







櫻ほどのお店になると、ランチですら非常に充実しているため、始めてきた人は、どれを食べようかなかなか決められないなんて事がよくあります。そんなうれしい状況の中、半分泣きながら、櫻ラーメンセット(豚骨)を注文してみました。




んー。もしかすると写真では伝わらないかもしれませんが、なかなかの見た目クオリティです。さすがです。


麺 ★★
麺は、いわゆる中華麺。日本で(なぜか)中華麺と呼ばれている、主婦御用達の袋入り麺って感じです。まぁ、うまいです。

そこいらの古き良き日本食屋さんで食べられる、ラーメンの麺よりは、全然うまいと思います。卵麺って感じがするので、ちょっぴり高級感もあるような、ないような。

ただ、ラーメン専門店から比べると、手抜き感は、半端ないです。あと、コシがないっす。




スープ ★★★
これも麺と同様、そこいらの古き良き日本食屋で食べられるラーメンスープよりは、全然うまいです。丁寧に作ってる感じがして、非常においしいです。

ただ、ラーメン専門店と比較すると、「ラーメン屋と比較するのは、かわいそうじゃない?」って声が聞こえてきそうです。

ちなみに、ラーメンといえばレンゲなのですが、どういうわけか、スプーンでした。ラーメンのおわんの角度に対して、スプーンの大きさが合っていない為、最後までスープを飲むのに、やや苦労しました。



具材・ボリューム ★★★
ラーメンのボリュームや具材だけで言えば、ちょっと微妙かもしれません。このラーメンだけだと、櫻の看板に傷が付きます。オニクについては、さすが焼肉屋だけあって、やわらかくてうんまいです。

ただ、さすがは櫻。セットの付属品がすばらしいので、まぁ、★3つというところです。







価格 ★★★
櫻ラーメンセット 160000ドン。日本円で約800円。そこいらのラーメン専門店のラーメンよりも、比較的高いです。

きっと、ラーメンで勝負しているというよりは、セットのビビンバや、お店の雰囲気、個室でのムフフ要素など、全ての要素でこの価格になっているんだと思います。ラーメンという名の、お料理なんでしょう。


備考 ★★★★★
本来であれば、櫻で食事する=自己破産 というほど、覚悟していく必要があるお店なのですが、ランチは驚きの価格です。そういう意味では、庶民がこのような空間で食事できること自体に感謝すべきなのかもしれません。


総合評価 ★×16
ここ、焼肉櫻のラーメンですが、ラーメンの評価が高いというよりは、お店の雰囲気や、個室っぷり、周辺料理などのクオリティがすばらしいので、総合的には、とてもいい感じでした。

もはやアートな店内、すばらしい(ランチ)料理の数々。ぶっちゃけ、ラーメンでなくてもいいんじゃない?とも思います。



焼肉 櫻 Cau Giay 店
104 Tran Thai Tong, Cau Giay, Ha Noi



ハノイ太郎



2014年5月3日土曜日

らーめん風流 しょうゆラーメン(太麺)

ハノイの中心部近辺、比較的有名な通りとして、「Trieu Viet Vuong」という通りがあります。

この通りでは、日本食レストランなどが数多く営業されており、まさに日本食通りといっても過言ではないかもしれません。

今日は、その日本食通りにひっそりと店を構える、らーめん風流をご紹介いたします。

このお店、以前、ハノイの別の地域に支店をオープンしたらしいのですが、支店住所とされる場所へ行っても、そのようなお店はありませんでした。まぁ、ハノイではよくあることです。





このお店、昔ながらのラーメンを中心に営業している、年配の方にはたまらないお店です。日本だと、やれしょうゆ豚骨だ、やれ魚貝なんとかだと、個性的かつハイカラな専門店が多いのですが、このお店のような昔っぽいお店も、このハノイでは、なにかと需要があったりします。

今回は、無難にしょうゆラーメンとチャーハンセット(麺は太麺バージョン)を注文してみました。





外観からすでに、昔ながら感がタップリです。屋台で食べたラーメン、お母さんが作ってくれた焼き飯って感じでしょうか。年配の方なら、たぶん泣くんじゃないでしょうか。


麺 ★★★
麺は、メニューの通り太い麺です。普通の麺バージョンもあったのですが、「コッチノホウモオイシイデスヨ」という、スタッフの方の意見を尊重してみました。

麺自体は確かに太めで、コシもあって、なかなかおいしい感じです。また、その太さから、やたらと個性が感じられます。安っぽさや、大量生産っぽさはほとんど感じられません。



スープ ★★★
いやはや、昔ながらのしょうゆラーメンスープです。日本の台所にあるであろう調味料をふんだんに使った味とでも申しましょうか。昭和の高度成長期の方たちを支えた味、銭湯の帰りに、屋台で食べた味、そんな情景が浮かびます。年配の方は、涙でちょっとしょっぱくなるやもしれません。

ただ、しょうゆラーメンを注文するなら、できれば普通の麺がいいかもしんないです。今回は太麺だったのですが、上記の通り、麺が太すぎてスープがからみにくく、また、麺の個性が強すぎて、スープの印象がかすんでしまっています。

具材・ボリューム ★★★
昭和時代の古きよき具材は、フルセットで入っています。また、全体的なボリュームもあるので、満足度は並以上かなーと思います。


価格 ★★★
価格は、セットで 130000ドン。物価の上昇など、計算に入れるつもりすらない私にとっては、少々高い気がします。ただ、ここのラーメンを食べに来る高度成長期を支えた高額所得者の方々にとっては、たいして高くない。袋入りラーメンを食べるのと、差ないと思うので、そういう意味で★3つです。

備考 ★★★
店内には、日本製の高級テレビジョンがあり、日本のTVプログラムを視聴しながら、ラーメンに舌鼓を打つことができます。まさに、下町のラーメン屋で、白黒テレビを見ながら、ラーメンを食べていたあのころを思い出すではありませんか。

総合評価 ★×15
ということで、らーめん風流のご紹介をさせていただきましたが、しょうゆラーメンのスープは、実はかなりクオリティが高いです。しょうゆラーメンにうるさい系の方も、これだと満足だと思います。

ただ、ここのラーメンは、以前ご紹介したラーメン屋、一味膳と同じ味です。それもそのはず、オーナーが同じという噂を聞きました。ラーメンを食べ比べたわけではないので、実際のところはよくわかりません。 



らーめん風流
135 Trieu viet vuong, Hai ba trung, Ha Noi



ハノイ太郎









2014年5月1日木曜日

紀伊 梅ラーメン

近年、ここハノイでも、日本食レストランが増えてきています。

そんな日本食レストランの中で、やたらと古くから営業されているお店のひとつとして、紀伊があります。なんやかんやと、非常に有名なお店で、ハノイ日本食といえば、紀伊と答える方もいるとか、いないとか。

このお店、年配の方や、お仕事などによく利用されるお店らしく、ハイカラっぷりこそないものの、落ち着いた雰囲気で、質の高い日本食が提供されるので、安心できます。ゴルフ帰りの貴族の方や、社交界に行く前の貴婦人の方などに好まれそうです。

そんな紀伊にも、実はラーメンがあるとのことで、今日は、紀伊からのレポートをお届けいたします。




店内は、1階がカウンター席、2階3階はテーブル席と、実は結構な収容能力を誇っています。店内の写真も撮りたかったのですが、庶民の分際で写真を撮るとは何事だ!と、怒られそうな気がしたので、誰もいない入り口付近のみ撮影いたしました。




さすが貴族相手のお店だけあって、店員さんは一通りの日本語ができる方ばかりで、とても安心できます。

そんなこんなで、今回は、梅ラーメンとチャーハンランチを注文してみました。庶民は、何事もランチが基本です。





麺 ★★
んー。まぁ、つるっとしています。ハノイの古きよき日本食レストランで出てくるラーメンの麺って感じでしょうか。どこぞで大量生産している麺を、よくある製法で煮込んでスープに入れた、そんな感じです。

とりわけ個性があるかというとそうでもなく、すんごいおいしいかというと、この飽食の時代に照らすと、まぁ、普通ってところでしょうか。




スープ ★★
んー。浅いです。なんといいましょうか、幼児用プールくらい浅いです。20時間くらいとことん煮込んだスープってわけではなく、2分くらいお湯を沸騰させて、濃縮スープのもとを溶かしたって感じです。


具材・ボリューム ★★★
ラーメンだけのボリュームで評価すると、とりあえずラーメンに乗ってそうな具材をのせておきました、って製作者の意図が見え隠れします。もっとも、今回はセットなので総合的に考えるなら、★4つってところです。なんせチャーハンがいい感じです。他の店とは違った、独特なかんじで、チャーハンなのに、貴婦人の方が食べても絵になる、というテイストです。




でも、ラーメンだけに限って言えば、★3つです。


価格 ★★
価格は、178500ドン。いろんな一品料理がついていることを考慮すると、こんなものなのかもしれません。ですが、ラーメンのクオリティはそれほど高いと思えず、個人的には、日替わり定食を食べている感じなので、それでこの価格は、微妙です。


備考 ★★★★
お店の雰囲気、スタッフの方の教育度など総合的には、いいお店だと思います。カウンターや個室、集団客など、すべてに対応できる能力を兼ね備えており、ビジネスなどで利用するなら、特に問題は無いと思います。ただ、若者向けのカジュアルさや、カップル向けのムードは皆無ですので、そういうのを求めるなら、他をあたる必要があります。


総合評価 ★×13
上記の通り、梅ラーメンとチャーハンセットは、梅ラーメンの個性がイマイチ感じられないため、日替わり定食を食べている感じが否めません。

また、梅ラーメンというよりは、ラーメンの具材に、梅が乗っかっている感じです。梅の横には、ゆで卵も乗っかっているので、正直、ゆで卵ラーメンと呼んでも、別におかしくないほど、梅のインパクトは低いです。

ちなみに、紀伊では納豆が無料サービスでついてくるので、個人的にはうれしい限りです。

ですが、ハノイでランチを注文すると、何も言わなくても、茶碗蒸しがついてきたり、季節の一品料理がついてきたりするのですが、これを、「茶碗蒸し無料サービス!」だとか、「季節の一品料理無料サービス!」と表現しているのと、同じことだよなー、と思います。

なかなか、商売上手だなーと思いました。


紀伊
166 Trieu viet vuong, Hai ba trung, Ha Noi



ハノイ太郎