2014年7月24日木曜日

Shintake(新竹) しょうゆラーメン定食

最近、ここハノイにも、日本食レストランが増えてきました。

10年前は、ほとんど日本食レストランですが、今では、どの地域でも、とりあえず日本食を食べることが出来ます。全く便利な世の中になったものです。もっとも、私はハノイに10年もいませんので、10年前の事など知る由も無いのですが。

そんなこんなで、日本食と言えば日本人オーナー。日本人が料理を指導するのが一般的名のですが、今日ご紹介するお店は、日本人は全くおらず、ベトナム人だけで構成されているという、いわゆるローカル日本食屋さんです。

もともと、Kim Maにある「べんてん」というお店のベトナム人スタッフが、「俺、できるんじゃね?」という安易な発想のもと、独立しちゃったお店です。(Shintake 関係者調べ)

ベトナム人だけで運営されている日本食料理屋。これまでの経験上、ロクな思い出がないのですが、やはりラーメンについては興味がありましたので、本日は、ここ、Shintake(新竹)からのレポートです。




このお店は、 Xuan Thuy の道路沿いに面しており、ハノイ中心部からは遠いのですが、インドチャイナ(Indochina)などからは、非常に近くにあります。ホテルの1階に、お店は入っています。







内装は、なかなか凝ってます。広々とした店内に、少な目の椅子と机。個室っぽい部分もありますので、様々な状況に対応可能だと思います。





本なども完備している為、1人で寂しく食事をされる方にも、安心です。また、新しい雑誌もあるので、食事した後も居座れそうな勢いです。

さて、メニューについてですが、やはりべんてんから独立した(と言われている)だけあって、内容がべんてんに似ています。どれもこれも魅力的なラインナップです。

その中で、今回は醤油ラーメンセットを注文してみました。なお、日本人がいないからか、メニューの文字が、かわいい、といったおちゃめな一面も見え隠れします。




ということで、待つこと10分。
しょうゆラメン の登場です。




以下、レポートです。


麺 ★★


麺自体は、普通です。ベトナム人によるラーメンですので、自家製麺であるはずもなく、普通にどこかで仕入れた感じの、いわゆる中華麺です。ですが、これが普通においしいので、とりあえず問題はありません。


スープ ★★★

スープは、醤油ラーメンというよりは、塩ラーメンに近いような味わいです。悪く言えば、醤油の奥深さがなく、よく言えば、あっさりと誰でもおいしくいただけるスープになっています。他のお店の醤油ラーメンとは異なり、塩ラーメン風醤油ラーメンという、新しい路線を突き進んでるので、実は個性的でなかなかグッジョブです。どちらかというと、女性が好む醤油ラーメンって感じかもしれません。ま、作ってるのがベトナム人(らしい)ですので、ベトナムのフォーなどと同様、「とりあえず、薄けりゃいい」というスタイルで作ってるのかもしれません。


具材・ボリューム ★★★


ボリュームは、普通のラーメンですが、トータルバランスが取れています。麺とスープと、具材のコラボ感が出てる気がします。


実はラーメンによくあう、かにかまです。2本入り。


チャーシューは、非常にやわらかく、これだけでおかずになるクオリティです。


卵です。ゆで卵以上、煮たまご未満な感じです。


価格 ★★★

しょうゆラーメン(メニューでは、しょうゆラメン)、1杯110000ドンです。今回はセットなので、148000ドン。

他のラーメン屋に比べると、やや安めかなって価格帯です。安心価格かというと、そうでもないのです。おそらく、ベトナム人の富裕層に向けた、高級料理という位置づけなのでしょう。ベトナム人の富裕層と比べると、我々日本人などは低所得者なので、ラーメンを食べに行くのにも、勇気がいります。

個人的には、50000ドン位を実現してほしいものです。


備考 ★★★

上記のとおり、内装は普通にきれいです。そこいらの日本食屋とくらべて、なんら遜色はありません。また、基本的に混雑していることは少なそうなので、ゆったり食事をすることができます。雑誌もあるので、安心です。後は、新しい雑誌の安定供給が出来れば、1人で寂しいおっさんの、保養スペースになると思います。

総合評価 ★×14

このお店でラーメンを食べるなら、ラーメンセットがお勧めです。セットには、チャーハンが付くほか、小鉢を2種類選ぶことが出来ます。

この小鉢が、これまたおいしいので、毎回違ったセットを楽しむことが出来ます。

ちなみに、べんてんでも、うどん+小鉢を選ぶことが出来るので、うどんとラーメンの違いはあれど、べんてんシステムをパクっていることは、言うまでもありません。

もっとも、パクったお店にしては、まぁまぁクオリティが高いので、ハノイの西側に住んでいる人で、「ラーメン食べに行きたいけど、遠いよぉぉぉぉおお」ということでお悩みの方は、是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。




Shintake(新竹)
157 Xuan Thuy, Cau Giay, Ha Noi
(HORIZON ホテル1階)


ハノイ太郎

2014年7月9日水曜日

東京レッドグリル しょうゆとんこつラーメン(家系風)

最近、ハノイにも数多くのマンションやアパートが建設されています。

日本人は、このような高級アパートメントなどを好む習性があり、貧相な建物には、寄り付きもしません。

そんな高級アパートメントの中に、「SUN RED RIVER」という建物があります。いわゆるセレブたちが住むための、超高級アパートです。宮殿のような外観、大統領SP並みのセキュリティ。どれをとっても、非の打ち所がありません。ただもしかすると、セレブにとっては、住むと言うよりは、単なる別荘に過ぎないのかもしれません。

その2階に、東京レッドグリル(Tokyo Red Grill)というレストランがあります。

そこに、夜限定ではありますが、しょうゆとんこつラーメンができたとのことで、早速調査にやってきました。

セレブたちが食べている高級料理がどれほどのものなのか見てやろう!という気持ち万歳です。

屈強なSPたちを横目に、建物の中に潜入しました。

なお、お店の外観は、屈強なSPに静止されたため、写真撮影ができませんでした。(というか、忘れてました)




建物の中は、高級な石作り。きっと、天然の石が使用されているのでしょう。




お店は2階にあるっぽいので、階段をあがるとそこには、なななんと、




セレブ御用達、超高級食材を取り揃えたお店、「えにし」を発見しました。日本でいうところの、百貨店(関東風に言うと、デパート)並みの品揃えと言っても過言ではありません。少なくとも、私は怖くて(高くて)手を出せません。


ということで、東京レッドグリルを発見しました。





店内は、さすがセレブ御用達だけあって、高級感あふれる雰囲気が漂っています。当然、個室も数多くありますので、政府の要人が、密談に利用してもおかしくないレベルです。


今回も、魅力あふれるラインナップの中、しょうゆとんこつラーメン(家系風)を注文しました。

なお、そもそも家系ラーメンってなに?と言う疑問がありましたので、調査に同行してもらった、アシスタント1号に調べてもらいました。

どうやら家系ラーメンっていうのは、しょうゆとんこつラーメンを提供していたラーメン屋が、みんな○○家って名前だったため、しょうゆとんこつラーメン=家系ラーメンと呼ぶようになったみたいです。

ということで、家系ラーメン自体が、新ジャンルってわけでもなさそうです。(たぶん)




以下、レポートです。


麺 ★★★



麺自体は、太麺のストレート。庶民の奥様御用達感もなく、普通においしい麺です。

家系ラーメンは、太麺ストレートを使用するもんらしいので、しょうがなくこの麺を使用しているのか、それとも単に面倒だからこの麺を使用しているのかは、正直よくわかりません。


スープ ★★★

スープは、しょうゆとんこつ。ただ、こってり感はほとんど無いため、非常に食べやすい濃度に仕上がっています。個人的には、ちょっと甘い感じがしましたが、甘すぎる感じでもないため、最後までスープを飲むことができました。

セレブが食するには、最適な濃度なのかもしれません。


具材・ボリューム ★★★





非常に普通のボリュームです。

ただ、育ち盛りのおっさんには、少々物足りない可能性が高いです。餃子や白ご飯は欠かせないでしょう。

また、セレブ御用達なので、お野菜は無農薬野菜、卵は品種改を重ねた高級卵なのかもしれません。別になんの根拠もありませんが。


価格 ★★

1杯18万ドンです。

さすがセレブ御用達のお店。基本的に超高級なお料理が楽しめるのですが、当然、ラーメンもなかなかのお値段です。店内の高級感や居心地なども視野に入れると、この価格でも妥当なのかもしれません。


備考 ★★★★

とにかく内装はすばらしいです。随所に匠の技が使用されており、雰囲気も高級志向です。毎日通ってると、そのうち芸能人に出会えそうな、そんな隠れ家的高級料理店です。

宮内庁御用達と言っても過言ではありません。


総合評価 ★×15

このお店、お店も高級志向ですが、店員さんも高級志向です。ハノイでは珍しく、日本人女性がスタッフとして働いています。もちろん、常にいるとは限りませんが、やはり日本人の接客はすばらしく、営業スマイルという機能がふんだんに備わっています。

マクドナルドでは、スマイル0円ですが、ハノイのスマイルであれば、10000ドンくらいの価値はあるかもしれません。



東京レッドグリル(Tokyo Red Grill)
2F Sun Red River, 23 Phan Chu Trinh, Hoan Kiem, Ha Noi


ハノイ太郎


2014年7月5日土曜日

KIMI(きみ) しょうゆラーメンセット

ハノイの有名スポットと言えば数多く上げられますが、その中で、「Trieu viet vuong」という通りがあります。

非常に有名なお店が立ち並び、日本人も数多く訪れるため、ある意味日本人どおりといっても過言ではありません。

そんな通りに店を構えるお店は、どこもかしこも混んでいて、大賑わいです。そんななか、ひときわ人の少ないお店を発見したので、今日は真実を探るべく、突撃してみました。





さて、お店に入ってまず思ったのが、内装がしっかりしていること。自分のブランドをしっかりと確立させたお店な感じで、中途半端な日本食レストランにありがちな、「とりあえず、日本っぽくて、ご飯食べれたらいいんじゃね?」という、手抜き感はありません。

自社のロゴまでしっかりと作っていて、オーナーの野望をうかがい知ることができます。









もっとも、内装ばかりをほめても、おなかは膨れません。やはり、お料理が重要です。と言うことで、いろいろ悩んだ結果、今回もラーメンを注文してみました。

運ばれてきたのは、しょうゆラーメンセット。さて、お味のほどは。



以下、レポートです。



麺 ★★


麺は、縮れめん。スープがしっかりと絡んでくるので、麺とスープのコラボが楽しめます。ただ、こだわりが感じられるかときかれると、その印象は薄く、適当に注文した麺が、たまたま縮れていた、そんな感じです。奥様御用達、スーパーで82円で売っている中華そばに過ぎません。

なお、縮れレベルとしては、サッポロ一番の麺並みです。


スープ ★★★

中途半端な日本食屋の場合、ラーメンのスープは、だいたい同じような味が多いのですが、このお店については、ガーリックとバターが使用されています。

よって、しょうゆスープと言うよりは、ガーリックバターしょうゆスープになっています。インパクトや味については、ほかのお店とはやや異なります。

オーナーの、個性に対する追及が、(ほんの少し)垣間見えた瞬間でした。

ただ、お口が臭くなることはやむをえないため、キスミントは欠かせません。


具材・ボリューム ★★★



具材やボリュームについては、普通のラーメンとなんら変わりはありません。最後までおいしくいただけるボリュームだと思います。




ただ、チャーシューが何気においしく、やわらかいです。安物のチャーシューを使っていて、歯と歯の間に詰まってしまい、歯間ブラシのお世話になることがありません。

おそらく、総入れ歯の人に対する、オーナーの粋なはからいなのでしょう。




ゆで卵も入ってます。

もっとも、本気でラーメンを考えるなら、ゆで卵ではなく、煮卵にしてほしいところです。

あと、お店の名前が「きみ」なのにもかかわらず、卵の黄身が少ないのは、何かの嫌がらせでしょうか。


価格 ★★★

実は、価格を忘れちゃいましたが、たぶん、20万ドン以下だったと思います。

価格をはっきりと覚えていれば、「高い!」と思うのですが、なんせ覚えていないため、とりあえず、まぁ普通ということにしておきます。


備考 ★★★

どこのお店もそうですが、お客さんがいないのにもかかわらず、従業員の方がやたらといました。ただ、皆さんフレンドリーで、親近感がもてます。

あと、小型のけん玉が備え付けてあります。スタッフの中には、けん玉の達人(ベトナム人)がいたのが、ちょっとびっくりです。


総合評価 ★×14

一見すると、古きよき日本食屋と同じような雰囲気をかもし出しているお店です。

ただ、細かいところに気を配っていることから、オーナーの大いなる野望が感じられます。ただ、気配りレベルはそれほど高くないため、まだまだこれからのお店かなって感じがしました。

なお、個人的な意見なのですが、いすのすわり心地がやたらと悪い気がしました。おかげで、腰が疲れます。なんとかしたいものです。



きみ(KIMI)
57 Trieu viet vuong, Hai va trung, Ha Noi


ハノイ太郎