2014年8月14日木曜日

おはん しょうゆラーメン

さて、ハノイの新宿とも言われている、「Kim Ma」という通りに、おはん という日本食料理屋があります。

このお店、ハノイの住民からは、「高くて、ウマイ店」といわれており、日々、ハノイの食通をうならせています。

そんな高級店(?)おはんですが、実は、2014年8月1日より、お店を移転しちゃいました。場所は、ホテルランカスターの7階。

ランカスターと言えば、石油の採掘権を持った貴族や、高い年貢をとっている地主さんなどが宿泊する為の施設です。守衛さんの防御力も高く、理由も無く庶民が立ち入ろうとすると、屈強な守衛さんにブロックされてしまいます。

さすが、高級店おはんの選んだ施設、これでますます手の届かない存在となるかと思いきや、おはんが出来たことにより、守衛さんの気持ちも、ややオープンになり、気軽にお食事を楽しむことが出来ます。ただ、おはんの入っている「7階」以外に立ち入ろうとすると、何が起こるかはわかりません。






お店の内装です。テーブルごとにパーティションで区切られております。団体客が来た場合は、パーティションを取り外し、団体客用にアレンジできる、そんな高度な空間制御システムが導入されているらしいです。さすがは、高級店おはんです。


ということで、おはんには、数種類のラーメンがあります。その中で、今回はしょうゆラーメンを注文してみました。


待つこと10分。







来ません。
引き続き待つこと10分。






まだ来ません。
さらに待つこと10分。





そんなこんなで、ラーメンがきたのが注文から約1時間後。




さすが高級店おはんです。1時間もじらすというテクニック。おかげで運ばれてきたときの感動は、とてもすばらしかったです。

ということで、レビューです。


麺 ★★★

麺は、普通よりちょっとコシのはいった麺。また、ストレート麺ではなく、ちじれ麺なので、スープが絡んで、なかなか普通においしいです。コシが入ってるので、安っぽさも感じられない為、★3つです。





スープ ★★★★★




スープは、醤油スープ。というか、カツオダシスープ。

一口飲んだ瞬間、かつおの風味が、ガツーンと来ます。ここまでカツオパワーの入ったスープは、ハノイでここだけかもしれません。

日本料亭の大将が、手間隙かけた感がものすごいスープです。実は、ハノイラーメン業界では上位のクオリティかもしれません。


具材・ボリューム ★★★

ラーメン自体のボリュームは、大人が食べても満足できる量だと思います。ほとんどの具材も、いい感じに仕上がっています。




ただ、せっかくなら、ゆで卵を温泉卵にしてもらえると、さらに高級度アップかなーと思います。なにごとも、追求していただけるとありがたい限りです。


価格 ★★

ラーメンの価格、ふかくにも記録するのを忘れましたが、確か18万ドンだったと思います。

高級施設にて、高級料亭の味をたのしめると割り切れば、18万ドンは妥当なのかもしれません。もっとも、18万ドンといえば、日本円で900円。900円のラーメンといえば、日本でもかなり高額なラーメンといえます。ということは、ターゲットは、貴族か豪族の方々なのかもしれません。


備考 ★★★

施設レベルとしては、さすが、高級アパート、ランカスターの名に恥じない、すばらしいお店です。使用するエレベーターから通路、そのすべてが一流建築家による洗練されたデザイン、といった感じで、ラーメン食べに来る店じゃなくね?って疑問が生じます。庶民としてはただただ唖然とするほかありません。

ただ、わざわざ7階まで上らなくてはいけない手間と、守衛さんたちの目線攻撃などがありますので、星3つです。1分1秒に追われるビジネスマンに、7階へあがっている暇はありません。


総合評価 ★×18

今回のラーメン、注文してからくるまでが、ネタじゃないか?というくらい長かったです。運ばれてくるまでの1時間ちょいの間、お店の人に、3回ほど「ラーメンは、まだお時間がかかりますか?」とたずねましたが、完全スルーされていました。

ラーメンといえば〆だろ?って勝手に解釈されてないことを祈るばかりです。

なお、お店におられた、ほかのお客さんの年齢層はかなり高く、それぞれ皆さんが、一流企業の社長や、政治家、医者、宝くじで3億円当てた方などに違いありません。

そんな中、宝くじで1000円当てるのが精一杯の私が来てもよいのか、はなはだ疑問ではありますが、ラーメンは旨いので、一度食べてみる価値はあります。



らーめん喰龍
7F, Lancaster, 20 Nui Truc, Ba Dinh, Ha Noi



ハノイ太郎



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