2015年5月30日土曜日

GINZA 豚骨醤油ラーメン

東京の銀座。

日本人で銀座を知らない人はいないと思います。

日本有数な高級店が立ち並び、着物をきて傘を差している女性、シルクハットや、えんび服を着た貴族が、馬車など行き来している街、それが、銀座です。もちろん、日本人なら常識です。

また、夜になれば、お酒を飲みながら、好きだ嫌いだと、それぞれのラブゲームを繰り広げるのも、銀座の特徴です。


で、銀座の名物といえば、お寿司。

間違って老舗の寿司屋に入った庶民が、お会計を払うことができずに、皿洗いをする羽目になる、なんてことも、よく聞く話です。

良くも悪くも、高級な街、銀座。


その銀座をテーマにしたお店が、ここハノイに誕生した模様です。

その名も、「GINZA」。




非常に高級な店作りで、私みたいな庶民が入って良いのか、入り口であたふたしてたところ、入り口の警備員に話しかけられ、そうこうしているうちに、お店の中かから、2人スタッフの方が出てこられ、計3人がかりで、招かれてしまいました。

夜の呼び込み能力は、すでに銀座です。





入り口を入ると、両サイドに植物が飢えてありました。ハノイの汚れた空気をシャットアウトし、おいしい酸素を供給することが目的、に違いありません。

ちなみに、1階は飲食スペースではなく、単なる待合スペース。そもそも何を待つのかよくわかりませんが、とにかく無駄に広く、環境のいいスペースです。さすがは、銀座。コレなら、何時間だって待てちゃう。待ち放題です。




細かい部分には、紋様が彫ってあるなど、非常に粋で高級なつくりです。のれんについては、よく見ると銀座のマークが書いてあります。自社ブランド化されていて、非常にいい感じです。





さぁ、銀座でもっとも有名なものと言えば、もちろんヨロイ(甲冑とも言います)。おそらくほとんどの日本人が、銀座=ヨロイ と答えると思います。

ということで、待合室には、むき出しのヨロイが置いてあります。自分の家においてあれば、ものすごく怖いと思うのですが、日本食レストランにあることで、日本力アップです。


ということで、食事をするために、4階へ案内されました。

と、ここで出ました。貴族の乗り物、エレベーター。




当然です。ふつう、貴族は階段なんて上りません。銀座を謳った日本食レストランであれば、当然の設備です。

この状況で、私が庶民だとバレたら、きっと大変なことになるかもしれません。


で、あっという間に4階に到着。




やばいです。

適した言葉が見つかりません。とりあえず、「王朝」が広がっています。意味はよくわかりませんが、王朝、王室って感じです。

ふんだんに使用された木材。熟練された職人による装飾品、これらが繰り広げる空間は、まさに王朝・王室です。



そのまま、部屋に案内されました。個人的には、テーブルと椅子でよかったのですが、銀座には、そんな庶民的なものはありません。各それぞれに、個室が与えられ、そこで食事ができるみたいです。

ラーメンを食べに来ただけなんて、とてもじゃないですが、いえない雰囲気になってきました。




壁、床、テーブル、すべてが木材。

木目調の携帯ケース、木材を使った時計、木材の靴(つーか、ゲタ)など、何でもかんでも、木目調なら高級に見えるのですが、この部屋も、木目調なので、高級感ばっちりです。

さすがに、これだけハードルを上げられると、ラーメンだけを注文することができなかったので、他のものも頼んじゃおうと思い、メニューを見てびっくり。

庶民が注文すると、今年の年貢を払えなくなるほどの、びっくり価格帯だったので、一番ダメージの少なそうな、出し巻き卵を注文することにしました。

店に入っただけで、必要のない料理を注文させる店舗力。

恐るべし、銀座マジックです。(ちなみに、ラーメンは12万ドン)






とりあえず、お茶が来ました。

お茶が来たと同時に、ランチョンマットも来ました。

もうそろそろ、目がおかしくなっており、ランチョンマットが、やたらと高級そうに見えました。シミでもつけようものなら、大変な損害を与えてしまいそうな気分にさせる、そんな高級な感じです。


緊張して待つこと10分。

ラーメンが来ました。




ん。

ものすごく普通です。普通においしそうではありますが、なんせ、見た目普通です。




ただ、レンゲがおわんに入っていました。

セレブが取り分けて食べるためのお椀なのか、はたまた、単にレンゲ置きなのか、よくわかりませんが、すばらしい気配りです。




麺についてですが、んー、普通。

屋台で食べたことのある麺っぽくもあり、スーパーの冷蔵コーナーに並んでる、生ラーメンの麺といった感じでしょうか。決して研究された麺ではなく、普通の麺です。

もっとも、決してまずいわけではありません。

スーパーの冷蔵コーナーに並んでる生ラーメンの「売れ筋商品1位」くらいのクオリティはあるのじゃないでしょうか。




チャーシューについてですが、んー、普通。

うまいです。うまいと思いますが、普通なんです。1番じゃなくて、2番でもいいと思います。ナンバーワンじゃなくて、オンリーワンでいいと思います。

でも、普通でいいのか??思う、今日この頃です。




スープについてですが、んー、普通。

うまいとは思いますが、麺と同様、スーパーの冷蔵コーナーに売られている生めんについているスープ(とんこつ醤油)って感じで、そこにラー油が入った感じです。

または、サッポロ一番に醤油豚骨味があったとしたら、そのスープにラー油を入れた感じ。



以上、結論としては、ラーメン普通!

という感じです。


伯爵や男爵と呼ばれる人にとっては、普通の味が、逆にうまいと感じられるので、あえて普通にしている。ということなのかもしれません。


ちなみにこのお店、お店の店員さんが着てる服は、よくある着物もどきでもなく、アオザイでもなく、なにやら、王朝・王室にいるような、高そうな服を着ています。おそらく、それ1着で、スタッフの月収ブン位するのではないでしょうか。



最後に、

ウワサで聞いたのですが、今回は4階だったのですが、5階だか最上階だかは、超VIPの部屋があるとかないとか。一体どのようなパーティーが繰り広げられているのか、今度こっそりあがって見ちゃおうかなーなんて思います。まさに命がけです。


この高級な状況で、ラーメンを注文できる方は、是非。



GINZA
18 Tran Thai Tong, Cau Giay, Ha Noi



ハノイ太郎