2014年5月1日木曜日

紀伊 梅ラーメン

近年、ここハノイでも、日本食レストランが増えてきています。

そんな日本食レストランの中で、やたらと古くから営業されているお店のひとつとして、紀伊があります。なんやかんやと、非常に有名なお店で、ハノイ日本食といえば、紀伊と答える方もいるとか、いないとか。

このお店、年配の方や、お仕事などによく利用されるお店らしく、ハイカラっぷりこそないものの、落ち着いた雰囲気で、質の高い日本食が提供されるので、安心できます。ゴルフ帰りの貴族の方や、社交界に行く前の貴婦人の方などに好まれそうです。

そんな紀伊にも、実はラーメンがあるとのことで、今日は、紀伊からのレポートをお届けいたします。




店内は、1階がカウンター席、2階3階はテーブル席と、実は結構な収容能力を誇っています。店内の写真も撮りたかったのですが、庶民の分際で写真を撮るとは何事だ!と、怒られそうな気がしたので、誰もいない入り口付近のみ撮影いたしました。




さすが貴族相手のお店だけあって、店員さんは一通りの日本語ができる方ばかりで、とても安心できます。

そんなこんなで、今回は、梅ラーメンとチャーハンランチを注文してみました。庶民は、何事もランチが基本です。





麺 ★★
んー。まぁ、つるっとしています。ハノイの古きよき日本食レストランで出てくるラーメンの麺って感じでしょうか。どこぞで大量生産している麺を、よくある製法で煮込んでスープに入れた、そんな感じです。

とりわけ個性があるかというとそうでもなく、すんごいおいしいかというと、この飽食の時代に照らすと、まぁ、普通ってところでしょうか。




スープ ★★
んー。浅いです。なんといいましょうか、幼児用プールくらい浅いです。20時間くらいとことん煮込んだスープってわけではなく、2分くらいお湯を沸騰させて、濃縮スープのもとを溶かしたって感じです。


具材・ボリューム ★★★
ラーメンだけのボリュームで評価すると、とりあえずラーメンに乗ってそうな具材をのせておきました、って製作者の意図が見え隠れします。もっとも、今回はセットなので総合的に考えるなら、★4つってところです。なんせチャーハンがいい感じです。他の店とは違った、独特なかんじで、チャーハンなのに、貴婦人の方が食べても絵になる、というテイストです。




でも、ラーメンだけに限って言えば、★3つです。


価格 ★★
価格は、178500ドン。いろんな一品料理がついていることを考慮すると、こんなものなのかもしれません。ですが、ラーメンのクオリティはそれほど高いと思えず、個人的には、日替わり定食を食べている感じなので、それでこの価格は、微妙です。


備考 ★★★★
お店の雰囲気、スタッフの方の教育度など総合的には、いいお店だと思います。カウンターや個室、集団客など、すべてに対応できる能力を兼ね備えており、ビジネスなどで利用するなら、特に問題は無いと思います。ただ、若者向けのカジュアルさや、カップル向けのムードは皆無ですので、そういうのを求めるなら、他をあたる必要があります。


総合評価 ★×13
上記の通り、梅ラーメンとチャーハンセットは、梅ラーメンの個性がイマイチ感じられないため、日替わり定食を食べている感じが否めません。

また、梅ラーメンというよりは、ラーメンの具材に、梅が乗っかっている感じです。梅の横には、ゆで卵も乗っかっているので、正直、ゆで卵ラーメンと呼んでも、別におかしくないほど、梅のインパクトは低いです。

ちなみに、紀伊では納豆が無料サービスでついてくるので、個人的にはうれしい限りです。

ですが、ハノイでランチを注文すると、何も言わなくても、茶碗蒸しがついてきたり、季節の一品料理がついてきたりするのですが、これを、「茶碗蒸し無料サービス!」だとか、「季節の一品料理無料サービス!」と表現しているのと、同じことだよなー、と思います。

なかなか、商売上手だなーと思いました。


紀伊
166 Trieu viet vuong, Hai ba trung, Ha Noi



ハノイ太郎

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