「もう、ハノイのラーメンは食べ飽きたよぉー」という、悲しい声も聞こえてくるような、こないような。
そんな悲しみの渦に包まれていた、ここハノイラーメン業界に、新たなラーメン屋が新風を巻き起こします。
ラーメンを食べないと元気が出ない、そんなおっさんのやる気を取り戻すかのごとく、その名も「男魂」。
「俺、白いシャツ着て、カレーうどんを全力で食べちゃうんだぜ!」といっていた、あの力強い男魂を取り戻せること間違いない、そんな力強いネーミングです。
場所は、Hoang Quoc Viet 通りにある、サマーセット ホアビンという、高級ビルの1階。
さすがは、男魂、安い物件など気にも留めず、「赤字でいい、お客の笑顔がみたいだけ」と言わんばかりの高級物件。
屈強な男の守衛さんたちが入り口を固めており、共通言語は、英語以外認めない、という、まさに男たちの世界、海外セレブのための建物です。
英語すらできない庶民には、立ち入ることすらできない、ある意味、そこは外国が広がっています。まさに、男の中の男じゃないと、高級すぎて、近づくことすらできない、そんな場所です。
見上げると、首が折れそうになるほどの超高層。100階建てくらいあるのではないでしょうか。首の筋肉を鍛えていないと、見上げることができない、まさに男の建物です。
ここまで「男」という単語がやたらと出てきましたが、面倒なので、以下、普通に説明。
お店の内装についてですが、非常に高級。新しいってのもあるのでしょうが、それ以前におしゃれ。ラーメン屋じゃなくて、カフェじゃん、という感じの内装です。てか、カフェを丸々借りて、ラーメン屋にしちゃった感があります。
ガラスから外の人を見ながら、ラーメンを食べるなんて、オツかもしれません。庶民が、セレブを感じることが出来る瞬間です。
なお、トイレは外にあります。トイレに行くために外に出ると、湿気と暑さなどで、庶民の現実が戻ってきますので、注意が必要です。
そんなこんなでメニューを見てみました。
ん???
まぁ、いいか。。。。
とりあえず、注文してみました。
「コレに、ご記入ください」
そう来たか。
ハノイに住んでるラーメン好きなら、一度は見たことがある、この紙。
そうです、ハノイの某有名ラーメン屋などと、システムが同じじゃありませんか。
確かに、お店に入ったときから、どこかで見たことあるものがおいてありました。
まぁ、味まで同じってこたぁないだろうと思い、博多豚骨ラーメンを注文してみました。
待つこと10分。
そうきたか。
ということで、結論を言いますと、幸龍(旧・一幸舎)や、ボーイングレストランと、同じ系列っぽいです。お味についても、正直同じ。何もかも同じです。
麺もチャーシューも、ハノイの人には親しみのある、豚骨ラーメンです。いや、うまいです。非常にうまいので、わざわざ遠いところへ行かなくても、近所の方は、このお店で十分です。
引き続き、から揚げを注文してみました。
やはり、同じです。
ただ、から揚げについては、他の店舗よりも肉が固めで、味がありません。横の粉がなければ、単なる味の薄い固いから揚げって感じです。
ということで、新しいお店として期待した「男魂」でしたが、結局、他のお店と変わんないということがわかりました。もちろん、このお店独特なメニューもあります。
ちなみに、お店のお客さんですが、ほとんど日本人かと思いきや、耳を澄ませば、韓国語と中国語ばかり。日本人は、まだあまり来ていない模様です。これからどういう展開を見せるのか、期待が高まります。
また、スタッフは非常にかわいい子がそろっています。萌えっていうい意味では、合格圏内です。萌えのないラーメン屋と、萌えのあるラーメン屋、男ならもちろん、後者のほうです。もちろん男魂をくすぐる萌系のスタッフはいますが、女心をくすぐるスタッフはいません。そういう意味では、目で楽しみ、ラーメンも楽しめる、男のためのお店だといえるでしょう。
サマーセットホアビン近隣の方で、わざわざボーイングレストランや、幸龍に食べに行っていた方、是非お勧めです。
男魂(OTOKO DAMASHII)
106 Hoang Quoc Viet, Nghia Do, Ha Noi
ハノイ太郎
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