最近はもはやスタンダードといっても過言じゃない、しょうゆとんこつ、なぜつけるのかよくわかんない、つけめん、案外おいしい、トマトラーメンなど、いろんなラーメンがしのぎを削っております。
そんな中、昭和の時代、戦後間もないころのラーメンと言えば、しょうゆラーメンでした。あの戦後の食べ物が少ない時代、しょうゆラーメンのおいしかったこと、おいしかったこと。誰もが懐かしく思います。
いえ、私は懐かしくもなんともないのですが、しょうゆラーメンと言えば、古いラーメンというイメージは否めません。
ですが、個人的にはしょうゆラーメンが一番好きです。また、しょうゆラーメンは、ラーメンの中でも一番ごまかしが効きにくく、才能や運に左右される、そんなラーメンだと思っています。深みのあるだしと、醤油がおりなすハーモニーは、もはや世界に通用する(はず)芸術です。
ということで、ハードルをあげつつ、今回は、Linh Lang(リンラン)にある らーめん喰龍(はろん)さんにやってきました。なにやら、しょうゆラーメンを開発したとの事ですので、楽しみです。
店内は、相変わらずクラシックバーな雰囲気。非常に落ち着いてていい空間だとは思いますが、数ヶ月前から、ずっとカーペンターズの曲なので、そろそろバリエーションを増やしてもいいんじゃないかなーと思ったり思わなかったり。
なお、数ヶ月前からなのでいまさらですが、喰龍さんでは、自家製麺をはじめています。
ものすごくいい感じの麺で、とてもおいしいと思うのですが、どうやら人によって評価が分かれるみたいです。
ということで、お待ちかね、しょうゆラーメンです。
んー、見た目じゃわかりません。中華ソバとは、スープの色が違うので、色々調合されているのがよくわかります。
上記のとおり、麺は自家製面。いい感じのコシが、クセになる味です。
ということで、肝心の感想ですが、今まで食べたことのないようなラーメンです。
ただ、しょうゆラーメンというよりは、「ダシ」ラーメンです。
このお店のほかのラーメンで、「和風豚骨ラーメン」という商品があります。和風豚骨の場合、ラーメンの上に、カツオ系の粉が乗ってて、それを溶かして食べるのですが、このしょうゆラーメンの場合、要は、その粉が最初から溶けている、という感じです。
普通においしいとは思いますが、しょうゆラーメンではありません。醤油の味を引き立たせるために、だしをうまく使っているのではなく、だしをドッカーンと使用して、醤油で整えている、そういう感じです。
たぶん、昭和を生き抜いてきたご年配の方々から言わせると、しょうゆラーメンとは思ってもらえないと思います。醤油の深みがほとんどありません。
あと、このスープは、ダシのみ!という感じなので、味が単純すぎるかなーと思います。和風豚骨のほうが、複雑かつ、厚みのある味なので、私は好きです。
ちなみに、このラーメンを注文すると、ゆずコショウが付いてきます。
どのタイミングで使えばいいのか、よくわかりませんが、途中でスープに溶かしたら、ピリッと、さっぱりした味になりました。これはこれでお勧めです。
ということで、まとめると、今まで食べたことのないラーメンです。
しょうゆラーメンと比較すると、全然違いますが、新しいラーメンとして考えると、とてもおいしいです。見た目がしょうゆラーメンなので、どうしようもないかもしれませんが、正直、別の名前がしっくりくるんじゃないかなーとも思います。
新しいもん好きな、ハノイのかたがた、
一度是非。
らーめん喰龍
40 Ling Lang, Ba Dinh, Ha Noiハノイ太郎
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