2015年9月10日木曜日

おでん屋 ななちゃん ラーメン

日本では、実に様々な食材を使った料理があります。

その中で、「様々な食材を使用した料理は?」と聞かれると、100人中120人くらいは、必ず「おでん」と答えるでしょう。わたしも、おでん以外に思いつきません。

冬のコンビニの売上の中で、実に90%は、おでんとカラシによるものだと、聞いたことがあるような、ないような。

おそ松くんなど、おでんを題材にしたアニメも放送されたりと、おでんは日本の食卓に欠かせない、日本を代表する料理といえます。


そんな日本の冬=おでんですが、ここハノイにもありました、おでん専門店。

おでんがなければ冬が越せない、ということでお悩みの方も、安心のおみせです。


もっとも、おでんおでんと話を引っ張ってますが、実際、おでんは全然関係なく、今日はこのお店のラーメンをご紹介いたします。




お店は、Linh Lang にあります。

Linh Lang と言えば、ラーメン戦争の重点警戒区域なのですが、まさかおでん屋のフリをして、ラーメンを投下してくるとは、いったいだれが予想したでしょうか。

おでん屋の仮面をかぶり、カラオケ帰りのほろ酔い気分の人に、ラーメンを投下しようとする、なんと狡猾的なお店だと、感心させられます。





店内は、それほど広くありませんが、30人程度なら収容可能だと思います。また、非常に清潔で、もし、隣に嫌いな上司が座っていたとしても、大声で話さない限り、全然、気づかないつくりになっています。




で、メニューです。非常にメルヘンなメニューです。

通常、おでんのターゲットは、オッサンでなければならないのですが、このお店は、若い女性や子供がターゲットであるかのような、ファンシーな絵柄となっています。

オーナー(店長??)の手書きだそうです。つまりオーナー(店長??)は、メルヘンな人だと推測できます。

ただ、肝心のラーメンが見当たりません。

あたふたしていると、見つけました。ラーメンのメニュー。




メニューをめくると、そこには、メルヘンなラーメンのメニューが。

〆のラーメンだそうです。


ということで、とりあえず、〆のラーメン(普通のラーメン、80000ドン)を注文してみました。




見た目は、一般的なしょうゆラーメンです。






はい、結論から言います。

とてもおいしいです。なかなかいい仕事しています。


〆のラーメンと謳っていますが、全然、メインのラーメンになれる破壊力を持っています。

確かに、〆というだけあって、少し量が少なめ(普通のラーメンの4分の3程度)ですが、その辺は大盛りやらなんやらで、ごまかせるかと思います。

また、スープはあっさりタイプ。それでいて、とても深いダシの味わいです。一直線に深い味わいと言うよりは、いろんな方向に深みがあるスープといったほうがいいかもしれません。

お店の人いわく、おでんだしを捨てるのがもったいないので、スープにしちゃいました、とのこと。おでんスープベースのラーメンって、初めて食べましたが、言われなければおでんベースということに気がづきません。むしろ、ここまで深みが出るとは思いませんでした。

チャーシューは、お口の中でほろっととろける感じで、味わいもグッジョブ。でかけりゃいいっていうラーメン屋に食べさせてやりたいです。



と言うことで、今日はおでん屋さんのラーメンのご紹介でした。

もっとも、お子様や若者など、しょうゆラーメンを食べ慣れていないと、「ふつうじゃん」といわれてしまう可能性は高いですが、しょうゆラーメンを食べなれている年配の方や、変わり者の方にとっては、ラーメン戦争の勢力図を変えかねない味です。


価格も、80000ドンと、ラーメンで勝負する気がない価格設定です。

「ラーメン売れるじゃん」と気づかれて、価格を上げられる前に、皆様もぜひ。




おでん屋 ななちゃん
49 Ling Lang, Ba Dinh, Ha Noi


ハノイ太郎
















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