2014年12月7日日曜日

秋(Aki) 醤油ラーメンセット

ハノイの中で、日本食レストランが集まる地域のなかに、キンマーと呼ばれる地域があります。

ハノイで長年営業している、古きよき日本食屋さんから、高級セレブや政治家向けの、超高級ステーキ屋まで、いろんなお店が、日々、日本人客の取り合い戦争を繰り広げています。この地区は、日本食戦争が行われている、あるいみ紛争地区なわけです。

この紛争地区に、新たなお店が参戦出現しました。その名も「秋(Aki)」。なんだかカラオケ屋っぽい名前のこのお店、果たしてどんなお店なのでしょうか。

今回は、Kim Ma の 秋(Aki0からのレポートです。




この場所には、以前「田舎」という名前のお店があり、ハノイの中年のかたがたに、なんだか懐かしい気分を提供していましたが、最近、ハノイのもうひとつの紛争地区である、「リンラン」に引っ越しちゃいました。田舎については、こちら

田舎の跡地には、「都会」というお店ができるとかできないとか、そんな噂を聞いた気もしますが、結局、秋というお店が開業した模様です。

なお、以前田舎があったときもそうでしたが、この場所は、やたらと印象がありません。お店が変わった今も、相変わらずお店の印象がとても薄いです。

今回も、このお店を目指してやってきたのですが、案の定、通り過ぎてしまいました。お店自体が気配を消しているのか、はたまた、風水的に、どーしようもない気が流れ込んでるのかもしれません。




例によって、またもやラーメンのちょうちんが。お勧めはラーメンなのか、はたまた、ラーメンもありますよという意味なのか。期待だけは高まります。








内装を見る限り、完全に「田舎」と同じです。全部使いまわしてる感じです。新しいお店なのに、古びた感じがするところが、愛着があると感じるか、はたまた、中古かよ!と捕らえるか、その辺は人それぞれです。




ぜったいに誰も読まないであろう、小説などの本も、そのまま引き継がれています。

てか、お昼ごはんを食べに来た人で、小説を読む人がいるのかどうかが、個人的には非常に気になります。小説の続きが気になって毎日来ちゃう、なんて珍事件は、はたしてありえるのでしょうか。


そんなこんなで、今日も醤油ラーメンセットを注文してみました。




セットです。価格は、186000ドン。んー。キンマーの定食って、12万~15万ドン程度でおなか一杯食べれちゃうことを考えると、ちょっと高いと言うのが、率直な感想です。ちょっとんー。と言う感じです。

やっぱアレでしょうか。ラーメンといえば、〆のラーメン。
〆のラーメンといえば、酔っ払い。酔っ払いなので、少々高くても気にしない。

その流れでしょうか。




餃子から。

とりあえず、ぬるいです。人肌よりは暖かいですが、アツアツ餃子ではありません。また、50個10万ドンで販売されている、大量生産餃子のような味なので、普通においしいですが、んー。と言う感じです。

セットなので、まとめて提供しようと努力しているのはわかりますが、おかげで餃子がぬるくなっているのは、どうなのでしょうか。それとも、作った時点で、ぬるいのでしょうか。




続いて、カレーです。

ルーのやたらと少ないカレーですが、具材と一緒に食べれば良いので、その点は問題ありません。まぁ、普通にウマイです。子供のころに食べたカレーとでも言いましょうか、私の場合、おばあちゃんの家で食べたカレーの味っぽいです。まさに、田舎で食べたカレーと言う感じです。懐かしさ70%、うまさ30%ってところです。




と言うことで、ラーメンです。見た目は、普通においしそうです。

別の方のラーメンブログに書いてありました言葉を引用しますと、なんちゃら飯店などで出てくる感じのラーメンです。





ぺろんぺろんな物体ですが、シナチク(メンマ)です。普通においしいです。




で、チャーシューも、ぺろんぺろんです。薄くて小さいです。ハノイのラーメン屋業界の中で、最小規格かもしれません。




たまねぎです。しょうゆラーメンにたまねぎが入ると、ちょっと甘くなります。




最後に、麺。最初から少し伸びている感じがしますが、これはこだわりが少ないことと、愛情が少ないことが原因だと思います。

いや、決して伸びているわけじゃないのですが、伸びてる感じの食感が楽しめるのと、5分くらいすると、本当に伸びてきた感じが楽しめます。

で、ラーメンのスープですが、とにかく味が浅い。液体スープをお湯で溶かしただけのスープで、とにかく調味料に頼りすぎ感がすごいです。そこに、たまねぎの甘みが出ちゃってるもんだから、なんといいますか、家庭で作るラーメンの味っぽくなっています。

つまり、家庭で作るラーメンの味が大好きな人には、たまらないラーメンといえるでしょう。


なお、このお店。




熱いお茶が、びっくりするほどまずかったです。もしかすると、そういうお茶なのかもしれませんが、路上のお茶屋さんも含めて、ダントツまずかったです。

味は、お茶パックを入れたまま、2~3日ほど外に放置した緑茶の味で、やたらと濃いし、変な腐敗風味でてるし、飲み干すと、おなか壊しそうな気がしました。正直、路上のお茶のほうが10倍旨いです。

そもそも、お茶の上に「油、または洗剤??」が浮いていました。おそらくコップだかなんだかをちゃんと洗えてないんだと思います。

また、昨日か今日、どちらかがオープン日だったと思いますが、調味料や爪楊枝が補充されていない。いきなりほとんど減っている。

お店が暇(私以外お客さんがいない状況)なのにもかかわらず、掃除がイマイチ微妙。上記なところにすら、気配りできない。誰なのかわかんないおっさんを中心に、スタッフ連中が、店内で無駄話をしている。

その他、どう見てもカラオケのママさんにしか見えない方が、片言日本語でやたらと話しかけてくるのも面倒でしたし、話の内容が「スシ、アリマース」「オイシーデース」などの営業トークばかり。よほど、スシの利益率がいいのでしょう。

あくまで個人的な評価ですが、紛争地域である Kim Ma で、この戦闘能力ではちょっと心細いような、気がしました。


これらの点について、マイナス評価と捕らえるか、プラス評価と捕らえるかについては、人それぞれの価値観だと思います。

これらの状況が、ポジティブに感じられる方にとっては、まさに楽園のようなお店だと思います。



一度ご賞味ください。



秋(Aki)
635 B Kim Ma, Ba Dinh, Ha Noi


ハノイ太郎







0 件のコメント:

コメントを投稿