ベトナム人に舐められないように、国の威信をかけて、広大かつ立派な大使館を作り、さらに、立派な暮らしをしているという、日本大使館。
その裏手に、こっそりと日本食レストランが並ぶ通りがあります。
ハノイの日本食レストランといえば、リンラン通りや、キンマー通り、又は、ハイバーチュン地区(略して、バーチュン)が、有名ですが、じつは、大使館裏にも古きよき日本食レストランが4件程度ならんでいます。
今回は、その中の1件、家門(KAMON)をご紹介いたします。
お店の外観は、古きよき日本食そのまんまです。
このお店、実はもともとイラン人の旦那さんと、ベトナム人の奥さんが、お好み焼き屋ら焼肉やら、鉄板焼関連をメインに商売をされていました。
イラン人とベトナム人とはいえ、日本語は非常に堪能で、通常の日本食レストランとそれほど変わらないクオリティでしたが、古きよき日本食自体が微妙な時代に突入したことから、とある日系企業に売却し、現在は、日本人が経営を行っています。
なお、そのイラン人は、バイクで、ペルシャじゅうたん販売をしている模様です。
お店の内装は、それほどお金がかかっていません。まさに、古きよき日本食な感じで、ベトナム在住暦が長い方々にとっては、ノスタルジーに包まれるかもしれません。
ただ、ノスタルジーで涙を流しているところ問題なのが、このお店、携帯電話が圏外になります。2台で検証した結果なので、とりあえず電波は非常に悪いみたいです。もっとも、Wifi はぼちぼち強いので、料理が来るまで暇つぶしはできます。
ということで、今回は、しょうゆラーメンを注文してみました。
なんでしょう、このがっかり感。
全体的な量は、やや少なめです。
あと、らーめんの海苔って、焼き海苔だった気がしますが、なぜ刻んじゃったのでしょうか。別に間違いではありませんが、盛り付けるなら、もう少しきれいに盛り付けてほしい、そんなファーストインパクトです。
メンですが、いやはや、普通。
このお店の別の料理で、モダン焼があります。普通、モダン焼に敷いてある麺は、ラーメンの麺って感じがおおいのですが、このラーメンの麺が、モダン焼に使われている麺という感じがすごいです。
玉子です。
ゆで卵なので、まずく作りようがありませんので、見た目どおり普通です。
かにかまぼこ、略してカニカマです。個人的には、中途半端なカニよりも、こっちのほうが好きだったりするのですが、これはこれでうまいです。ただ、素材の力って感じは否めません。
なるとです。「の」の文字が、なんとも日本風です。
で、ラーメンのかなめ、スープなのですが、なんといいましょうか。そばつゆです。あるいは、うどんスープです。しかも、濃縮タイプを薄めた感じ。また、天カスも入ってるので、ますますそば・うどんです。とりあえず、ただ濃いだけ感は否めません。
さーて、このなんとも微妙なラーメン。気になるお値段は、15万ドン。
そうですか、15万ドンですか。
ということで、あまりに焦燥感があったので、ついでに、カルビ丼を注文してみました。
うん、見た目はすごくおいしそう。こういうの待ってました。
で、肝心のお味のほうなのですが、、、、、米にタレがかかってません。見事なまでの、白ごはんっぷり。
普通、カルビのタレが、少しはしみこんでたりするのですが、まったくない、完全白ご飯です。
つまり、具と一緒に食べないと、単なる白ご飯です。
なんといいますか、家庭の味の域を出てない、てか、家庭でももっとウマイよ、ちょっと。。
このような感想となりました。
しかし、このお店。
とにかく高いです。なぜそんなに強気なのか、よくわかりません。そもそも、この料理を作ってる方は、料理人なのでしょうか。また、他の店に比べて「うまい」と思って出してるのか、はたまた、出してりゃ勝手に売れる程度に考えてるのでしょうか。
相当自信がるのかはわかりませんが、心配性な私は、このお店の将来が心配でしょうがありません。
イラン人のやってる日本食よりは、いい日本食レストランにしてもらいたいものです。
家門(KAMON)
104 Van Phuc, Ba Dinh, Ha Noiハノイ太郎